食べようよ、安心できる美味しい野菜

 ちはら台コミュニティセンターで主催講座『アグリちはら 手作り家庭菜園資材作り』が行われた。長年にわたって有機作物に関わり、その安全性と美味しさを実感している市内在住の秋庭一衛さんが講師を務め、有機栽培の良さと方法について説明した。参加者は11名。
 20代の頃に尿路結石に悩んだり、風邪をひきやすくなるなど体の不調を感じ始めたことから、健康によい農作物について考えるようになった秋庭さん。化学肥料や化学農薬に頼らず、バイオマス資材を主体とした様々な肥料や手作り農薬を使用している。里山の土着菌を採取して独自の発酵肥料を作り、数10年来の自家採種『こだわり在来大豆』や朝どりスイートコーン『朝露コーン』などの生産も。
 「こうして作った作物は味もよく、安心して食べることができる。化学農薬を散布したり、土壌消毒をすれば有益な細菌や虫も殺してしまう。有機栽培は環境に優しい上に連作障害も少なくなる」と話す。作物だけでなく、土着菌を使った自家生産飼料で育てた鶏の卵は黄身がつまめるほどしっかりとしておいしいそうだ。
 手作り資材の一つ、愛媛県産業技術研究所が開発した『えひめAI(あい)』は砂糖とドライイースト、ヨーグルト、納豆を原材料とした環境浄化微生物。秋庭さんは、ペットボトル入りの自家製『えひめAI』を参加者に一つずつ配った。作物に使う場合は400から500倍に薄めて葉に直接散布する。
 「作物が丈夫になり旨味が増します。また、風呂に入れると肌がツルツルになる。油分をよく落とすので掃除にも使えるなど大活躍。家庭で簡単に作れるのもいい」そして、「家庭菜園は家族で楽しめるのもいいところ。子どもたちと一緒に作って、おいしい野菜を一緒に食べる、これこそ最高の食育です」と話した。

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