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近代化ニッポンの商品史を一堂に展示!
- 2016/11/4
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化粧品、ファッション、デパート、広告…約670点
12月18日(日)まで、佐倉市にある国立歴史民俗博物館(企画展示室A・B)にて、企画展示『身体をめぐる商品史』が開催されている。同展では身体に関わる生活習慣や美意識が身近な商品に影響されて変化したことを、商品の実物と広告など約670点の展示品を通し紹介している。
会場には『百貨店の誕生と身体の商品化』、『流行の創出と「伝統」の発見』、『健康観の変遷』、『衛生観の芽生え』、『美容観の変遷』の5つのコーナーが設けられており、服飾や美容、レジャーを中心に、大正時代から1980年代頃までの人々の身体観やデザインの変化を知ることができる。
見どころは、近代に江戸趣味の光琳模様、元禄模様で新たなデザインを模索した軌跡・もともと呉服を扱っていた百貨店が洋服や文具、食品なども取り扱い、大衆化していった軌跡・戦前から戦後と石鹸やシャンプー、歯磨などの衛生用品の変遷・マラソン足袋、下駄スケート、竹スキーなど昔のスポーツ用具・化粧品の実物や広告からみた時代による美意識の変化など。展示品から時代ごとの社会背景を楽しく考察できる。中高年の方は懐かしさを感じ、若い方は新鮮に映るものもあるのでは。
問合せ 国立歴史民俗博物館
(佐倉市城内町117)
TEL 03・5777・8600
(ハローダイヤル)
http://www.rekihaku.ac.jp入館料は一般830円(560円)、高校生・大学生450円(250円)、小中学生無料。()内は20名以上の団体料金。※総合展示もあわせて見られる。毎週(土)は高校生無料。障害者手帳保持者は手帳提示により介護者と共に入館無料。
開館時間9時30分~16時30分(入館は16時まで)
休館日 毎週(月)
関連行事は、11月12日(土)13~15時、同館講堂にて講演会『身体をめぐる商品史―学問と企業の役割―』を開催。聴講無料。
関連展示は同企画と連動した『百貨店と近世の染織』を開催(第3展示室副室)。近代の百貨店は多くが呉服商を前身としているため、女性の着物の販売に力を入れていた。新柄の着物の販売促進のために歴史的な資料を参考品として陳列することが頻繁に行われていた。同展では近代の百貨店が開催した展覧会を取り上げ、そこで実際に陳列された近世の染織品を展示している。
また、国立歴史民俗博物館の附属施設であるくらしの植物苑では、古典菊といわれる『嵯峨菊』、『伊勢菊』、『肥後菊』など、各地方で改良され栽培されてきた中輪種を中心に、146品種もの華麗な菊が楽しめる特別企画『伝統の古典菊』(11月1日~11月27日)や、こちらも145品種のサザンカ展示に加え、「近代のサザンカ」をテーマに、園芸家石井勇義が第二次世界大戦中に消えかかった系統を引き継ぎ、記録に残してきたことと、昭和30年代からサザンカに八重咲きが多くなり、そのイメージが大きく変化した様子をパネルで紹介した『冬の華・サザンカ』(11月29日~1月29日)を開催。入苑料は個人100円、団体50円、小中学生無料。
開苑時間9時30分~16時30分(入苑は16時まで)
館内での観覧に加え、くらしの植物苑での珍しい花々の鑑賞を楽しみに出かけてみては。
※記事掲載中の館内での写真は12月18日まで国立歴史民俗博物館で開催している企画展示『身体をめぐる商品史』内覧会で撮影したものです。
※本掲載の内容・写真につきましては二時使用禁止となっておりますのでご注意ください。
国立歴史民俗博物館様のご厚意により同館のチケット
を読者5組10名様にプレゼント。ご希望の方は、
〒290-0022 市原市西広550 シティライフ迄ハガキか
FAX0436-21-9142 メールはuchida@cl-shop.com
いずれも「おでかけアラモード チケットプレゼント」係宛てに。11月10日(木)締切