第41回千葉県ミニバスケットボール大会優勝 全国大会へ

小規模校合同チームに勝利の神様が微笑んだ
三和ミニバスケットボールクラブ

 応援の歓声が響く体育館で、ボールをキープした選手は「奪われないように抱えました」、他のチームメイトは「審判を見つめ、ホイッスルが吹かれるのを待ちました」と冷静に迎えた勝利までの数秒を語ったのは三和ミニバスケットボールクラブ(MBC)の6年生の女子たち。優勝が決まった瞬間に抱き合って体中で喜びを表した。
 三和MBCは市西、養老、戸田、寺谷小学校の女子児童が参加する市原市最強の社会体育クラブ。1月29日、全国大会の予選に当たる第41回千葉県ミニバスケットボール大会にて、千葉県女子304チームの頂点に立った。八千代市民体育館で大勢の観客が注目するなか行われた決勝戦。対戦した相手チームは1月の関東大会で優勝した野田ミニバスケットボールクラブだった。
 監督の後山篤さんは「厳しい試合でしたが、子どもたちはリラックスして、楽しんでいました。目標にしてきた勝利です」と喜ぶ。選手の内藤瑞結さん(戸田小)は「夢がかなった瞬間でした」、武田悠さん(寺谷小)は「翌日のお母さんの誕生日プレゼントになりました」と嬉しそうに話す。
 試合は、麻生百花さん(市西小)、羽鳥帆華さん(養老小)らが素早いパス回しでチャンスを作り、キャプテンの高木すずさん(市西小)、前田有紗さん(市西小)、武田さんらがシュート、内藤さんの確実なフリースローで得点を重ねた。
 「普段の試合と雰囲気が違い、観客の多さで圧倒されました」と選手たち。しかし、「シュートを外しても、トライした勇気を称えてハイタッチしてくれ、ベンチを見るとみんな笑顔でいてくれました」とチームワークの良さとコーチたちとの厚い信頼関係を語る。『必勝』と書いたリストバンドを付け、「アーモンドチョコを食べて緊張をほぐしました」と伸び伸びとプレーした。昨年、チームの気持ちがバラバラになりそうになる時期もあったが、練習に打ち込んで乗り越えてきたという。
 後山さんは「保護者をはじめ、市原市のミニバスケットボールクラブ挙げてのサポートがありました」と感謝する。普段から合同練習している国分寺台西MBCのコーチ保坂重美さんは「大会の朝、出発前の体育館でバスケットシューズを脱いだり、床に寝たりして気分転換させ、目を閉じてゾウや鳥になるイメージなどで五感を呼び覚ましました」と話す。会場に向かう車の中でも互いの校歌を教えあう脳トレを行うなど、子どもの潜在能力を全開にする協力をした。市内外のチームも練習試合をして後押ししてくれた。
 保護者会会長の高木はるみさんは優勝した喜びに加え、「とにかく努力が報われ、ほっとしました」と安堵感を語る。体調管理に気を遣い、早朝、県内外の練習試合にでかける子どもたちを送り迎えしてきた。副会長の武田尚子さんは「誰かが転べば手を差し伸べる素直な子どもたちで、良い事をしたらバスケの神様が微笑んでくれるよという、ある父親のアドバイスを素直に聞いて実行していました」、羽鳥さん、前田さんらの母親たちは「どんなにつらくても乗り越えられると親に思わせてくれる、こんな小学生たちは他にいません。感動しました」と健闘を称えた。
 コーチの外山浩通さん、大西尚樹さんも「高校野球だったら、甲子園に出場するようなもの。しかも千葉県では小規模校の合同チームが全国大会に出るのは珍しい。高木選手は、今年度から始まったU12のナショナルジュニア育成キャンプ参加メンバーの20人に選ばれて合宿に参加したんですよ」と胸を張る。
 三和MBCは平成15年に市西小学校と養老小学校のチームが合併して誕生。平成27年に戸田小学校と寺谷小学校のチームが加わり、4校合同のクラブチームとなった。現在、メンバーは2年生から6年生までの児童20名だ。
 3月28日から30日、いよいよ国立代々木競技場体育館で『東日本大震災復興支援 第48回全国ミニバスケットボール大会』が開催される。47都道府県の代表チームと戦うわけだが、後山さんは「県大会後にまだ次の目標があるのは幸せなこと。全国大会を楽しんでほしい」と気負った様子もなくにこやかに話した。

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