【市原市】シティライフの歩み -よりよい地域をめざして- 平成の30年を振り返って

「よりよい地域をめざして」。1982年の創刊以来、シティライフが目指す地域情報紙としてのテーマです。地域で様々な活動に取り組む方々を取材し、身近で役立つ情報を発信する。平成の30年間、社会は大きく変わりましたが、シティライフのコンセプトは、変わらずに発行してきました。
平成の時代が終わる今年、今号から1カ月に1度、4回にわたって、どんな記事テーマが取り上げられたのか、シティライフの歩みとともに振り返りたいと思います。1回目は、平成元年から10年までをピックアップです。

■平成元年(1989年)
市原版は情報紙を毎月1日に、CMPR版を月半ばの土曜日に発行しており、5月20日号で記念の100号を達成。その年の記事のテーマは「こだわって」。環境問題も注目され始めた時期でもあり、袖ケ浦市で活動する「小櫃川(おびつがわ)を守る会」の活動を4月と5月の計4号分で紹介。8月からはPR版を情報紙に変更し、月2回発行をレギュラー化。外房版はこの年の3月に「夷隅版」として3万3千部・月1回の発行を開始しました。シティライフにとっても大きな節目の年に。

■平成3年(1991年)
1月1日号から夷隅版が外房版へと拡大し、7万部発行に。市原版・外房版ともに、環境問題に取り組む5カ年キャンペーン「WE LOVE 地球」をスタート。年ごとに、ごみ減量問題、水、緑、大気とテーマを変え、最終年は身近な「いのち」を大切にする活動を取材。この年は各市町村のごみ処理の現状、地域での再利用の方法、リサイクル活動などを取り上げましたが、今では当たり前な資源ごみの分別も、当時は熱心なボランティアさんたちによって支えられていました。

■平成5年(1993年)
市原版が3月から月3回発行となり、6月には200号も発刊。Jリーグがスタートしたことから、当時市原をホームタウンとしたジェフユナイテッド市原の応援特集号も3回発行。

■平成8年(1996年)
「Hello!21世紀・カウントダウン5カ年キャンペーン」を市原版・外房版ともにスタート。21世紀に向かって「本当に必要とされるものは何か」を感じられる紙面作りがテーマ。教育や福祉、生涯学習などを取材し、地域のスポットや特徴、歴史などを訪ねる連載も開始。また、書家・詩人の相田みつを氏の作品を毎号、関係者の取材記事「天空からのメッセージ」を月1回掲載し、2年間連載。
2月には外房版が月2回発行へ、5月には市原版が300号、10月には外房版が100号達成。

■平成10年(1998年)
市原版が月1回程度でカラー刷りに。カウントダウン5カ年キャンペーン3年目となり、教育・福祉・環境・まちづくりなど、ボランティアやサークル活動で、地域の交流を広げる人たちの取材を連載。

シティライフの10年
平成時代は、バブル景気の衰退とともに始まっています。最初の10年は、それまでの大量消費を良しとしてきたライフスタイルを見直し、様々なものに目を向けて大事にしていこう、という意識が浸透していった時代でもありました。
シティライフがその10年で行ったふたつのテーマの取り組みも、そうした変化と連動しています。環境問題の「WE LOVE 地球」は、資源を有効に使うことや省エネなど、環境に関わることをふだんの生活から心がけていこう、という呼びかけでした。21世紀へのカウントダウンキャンペーンも、地域のつながりが薄れてきたなかで、今ではよく使われる「共助」・地域で助け合う活動や心のケアなどを重視したテーマでした。
次回は平成11年から振り返ります。

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