ふるさとビジター館 旅するチョウ アサギマダラ

アサギマダラ

 渡りをする謎多き美しいチョウ、アサギマダラ。名前の由来は翅の模様が浅葱色(あさぎいろ)と呼ばれる青緑色と、黒い顔に白斑のマダラ模様からとされています。  台湾や南西諸島、奄美諸島から移動し、日本列島を北上、真夏には中部地方や東北地方の高原で過ごし、秋になると南下します。房総丘陵では5~6月の初夏と9月以降の秋ごろ見かけられます。2000キロを越える渡りをする同一個体がいれば、繁殖を繰り返し世代を超えて北上、南下する個体もいると言われます。しかしルートなどの詳細はわかっていません。それでもマーキング調査(チョウの翅に捕獲場所や月日、マーキングした人の名前等を油性マーカーで書き込んで放ち、誰かに再捕獲されることで旅のルートを解明)により、少しずつ渡りの謎が解明されてきているようです。ただ、何故渡るのか、どのように方向を定めるのか等、謎が多くあります。  食草や吸蜜も特徴があります。幼虫は毒性が強いアルカロイドを多く含むガガイモ科のキジョラン、イケマなどを食草とし、鳥などの捕食者から身を守ることができると言われます。成虫もヨツバヒヨドリやフジバカマなどに集まり、蜜に含まれるアルカロイドを摂取することで捕食者から攻撃されにくいようにしているようです。  謎多き不思議なチョウ。出会ったら優しく見守ってあげましょう。もし、マーキングされた個体を見つけたら情報を提供しましょう。謎を解明することが彼らの保護にもつながります。 (ナチュラリストネット/岡嘉弘)

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