ふるさとビジター館 いちはら自然探訪 ~ホコリダケ~

 子供の頃、さわって遊んだ人も多いのではないでしょうか?里山や森の地面に2~3個並んでいるのを見かけるホコリタケというキノコ。ホコリタケという名前より、狐の茶袋(きつねのちゃぶくろ)という方が有名かも。まさにこの袋の中にはお茶ならぬ胞子がたっぷりと入っていて、外から力を加えると先端の穴から飛び出してきます。属名はlycoperdon(オオカミのおならの意)。世界の人も同じようなことを考えるものですね。
 このキノコを初めて知ったのは小学生のとき。兄と一緒に父に連れて行ってもらった松茸山でした。父が持っていた杖でツンツンと突くとパフパフと胞子が飛び出してきて、それはもうびっくりしました。幼かった兄と私は次々とホコリタケを見つけては胞子が出なくなるまで遊びましたが、父は「そのくらいにしておけ、可哀そうだから」と言いました。
 その時の秋の明るい日差し、キラキラと輝くように見えた不思議な胞子、父の笑顔…。仕事人間だった父はあまり私と遊んでくれませんでしたが、ホコリタケを見るたびに父と過ごしたあの秋の一日を思い出します。皆さんもお子さんを連れ出してホコリタケで遊んでみませんか?
(ナチュラリストネット/加藤恵美子)

ナチュラリストネット/自然を愛する仲間の集まりです。市原の豊かな自然環境をいつまでも永く残したいと活動しています。TEL.080-5183-9684(野坂)

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