今年は花粉症に大変悩まされました。毎年この時期はとても苦しい思いをしているのに、例年の何倍もの花粉が舞うなんて信じられません。自宅から仕事場までの山道では、1月末頃から山々が杉で真っ赤に染まっていきます。毎朝通勤する度に、これから襲ってくる花粉に恐怖していました。
 いったい日本には、どのくらいの杉と檜が植えられているのでしょうか?戦後、国は復興のための木材確保を目的に、成長が早く加工しやすい杉と檜の植林に補助金を出し奨励しました。そのため自然林はどんどん破壊され、代わりに杉と檜が植林されました。しかし外国から安い木材が輸入されるようになると、今まで植えられた人工林は放置されてしまいました。現在、日本の国土面積の7割が森林で、驚く事に何とその4割が人工林、その半数近くが杉との事です。これはどう考えても杉を植えスギではないでしょうか?
 我々日本人は、古来から森や山々から恩恵を得、それぞれの木々や山々に神が宿ると信じて敬ってきた民族のはずなのですが…。いくら戦後が貧しかったとはいえ、子孫をこんなに花粉で苦しめるなんて(泣)。何はともあれようやく杉花粉の季節もスギ、今はホッとしています。さて、今回は久しぶりに原点に戻ってオーガニックのハーブ石鹸を作ってみました。

 

●材料
無添加の固形石鹸1個、水10ミリリットル、はちみつ小さじ1
アロマオイル(ラベンダーやローズマリーなどお好みで) 数滴
着色料(ココアやパプリカなど自然由来のパウダー)小さじ1
クッキーの型抜き(角があるものは割れやすいのでハートや円形など)
●作り方
①石鹸をピラーで薄く削いでいく。
②ビニール袋に全ての材料を入れ、均等になるまで揉み続ける。
③ビニール袋から取り出し、クッキーの型抜きに圧接して形を作り、乾燥するまで2〜3日放置しておく。

 

◇長谷川良二。長柄町在住。ハーブコーディネーター、ガーデニングコーディネーター、歯科医師。市原を中心に公民館でのハーブの指導などをしながら自然栽培で野菜を育て、養鶏、養蜂にもトライ中。

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