こでまりの夢

私が子育てに奮闘中の頃、先輩ママが、「親が何もしてくれなかったおかげで、私はいろいろなことができるようになった」と話してくれました。小学1年生になったら、明日の準備は自分でやる。家事は家族で分担して行うなど、親が手伝ってくれるのは初めだけで、やり方を覚えたら自分のことは自分でやるのが基本だったそうです。そのうちに、ご飯も炊けるようになり、お弁当も自分で作って学校に行っていたそうです。当時は、友達の親と比べて悲観したりしたそうですが、その方のお母様は、それはそれは、何もやってあげないことを徹底されていたようです。
しかし、自分が親になった時、同世代の母親たちが実家を頼りすぎているのをみると、「なぜ自分でやれないの?」と思うようになったそうです。そして、よく考えた結果、何でも自分でできるようになったのは、「何もしてくれなかった親のおかげだった」と気づかれたそうです。この方のお母様が行ってきたことは、『何もしない=放任』ではありません。何もしないことを一生懸命にやってきたのです。そして、「見守り続けて、認め、信頼してくれた」ともおっしゃっていました。
現在、子どもの引きこもり、自立困難などの相談が増えています。ほとんどの場合、その親は「かわいそうだから、何でもやってあげてきた」のだそうです。果たして、何でもやってあげることが子どものためになるのだろうか?と思ってしまいます。
子育ての目標は『自立』をさせることです。子離れする時も、そう遠くはなさそうです。

中嶋悦子(なかしま えつこ)
http://www.en-sta.jp

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ

今週のシティライフ掲載記事

  1. 【写真】教室の講師と子どもたち  JR浜野駅前と五井駅前でダンススタジオを経営する堀切徳彦さんは、ダンス仲間にはNALUの…
  2.  市原市不入の市原湖畔美術館にて、企画展『レイクサイドスペシフィック!─夏休みの美術館観察』が7月20日(土)に開幕する。同館は1995年竣…
  3. 【写真】長沼結子さん(中央)と信啓さん(右) 『ちょうなん西小カフェ』は、長生郡長南町の100年以上続いた小学校の廃校をリ…
  4.  沢沿いを歩いていたら、枯れ木にイヌセンボンタケがびっしりと出ていました。傘の大きさは1センチほどの小さなキノコです。イヌと名の付くものは人…
  5. 『道の駅グリーンファーム館山』は、館山市が掲げる地域振興策『食のまちづくり』の拠点施設として今年2月にオープン。温暖な気候と豊かな自然に恵…
  6.  睦沢町在住の風景写真家・清野彰さん写真展『自然の彩り&アートの世界』が、7月16日(火)~31日(水)、つるまい美術館(市原市鶴舞)にて開…
  7.  子育て中の悩みは尽きないものですが、漠然と考えている悩みでも、種類別にしてみると頭の整理ができて、少し楽になるかもしれません。まずは、悩み…
  8.  市原を中心とした房総の地域歴史を調査・探求している房総古代道研究会は、令和6年4月、会誌『房総古代道研究(七)』(A4版82ページ)を発刊…
  9. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1. 【写真】教室の講師と子どもたち  JR浜野駅前と五井駅前でダンススタジオを経営する堀切徳彦さんは、ダンス仲間にはNALUの…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る