熱気と迫力!いちはら大綱引に参加して、国府祭りの夜を盛り上げよう!【市原市】

 毎年秋に行われる市内最大のイベント『上総いちはら国府まつり』。1日目の夜は総勢1000人の市民が参加する『いちはら大綱引』も実施される。市内を東西南北に分けた4チームが、関東最大級・全長160メートルもの大綱を引き合い、トーナメント制で戦う。今年はコロナ禍をはさんで4年ぶり・9月30日(土)の開催。現在、参加する引き手を募集中だ。

仲間との一体感

「大綱引の醍醐味は、各チームの250人が、一斉に呼吸を合わせ、一体となって力を出し合うことですね」と話すのは、いちはら大綱引実行委員会委員長の有路舞さん。有路さんは2019年、引き手として大綱引に一般参加した。「当時、働いていたお店の従業員の皆と一緒に行きました。どんなに引っ張っても動かなくて、夢中になって、終わったらとても手が痛くて。その熱気と力強さに圧倒されて、皆との一体感も実感して。凄く楽しかったんです」。主催する実行委員会のメンバーは、主に(一社)市原青年会議所が担当。有路さんは同会議所でまちづくり委員会委員長も務める。「チームを市内の東西南北に分け、同じ地域の人で構成するのは、街づくりの一面もあります。各地域の人たちが引き手として参加することで、声を掛け合ったり知り合ったりする交流のきっかけ作りになれれば、と思っています」と有路さん。

 大綱引は今年で第11回となるが、4年ぶりの開催となったため、運営メンバーの多くは若手に入れ替わっている。経験した者が少なく、今年初めには、その歴史や意義を引退したメンバーからレクチャーしてもらう講演会も行ったという。「運営メンバーは実施が未定でも、毎年、頑張って動いていました。結果として開催できず悔しかったと思うので、その気持ちも入った、最高の思い出作りができる大綱引きにしたいです」

 大綱引の委員会メンバーはロゴの入った法被を着る。東西南北チームの主要団員も、各チームのカラー(東・青、西・白、南・赤、北・黒)に、各地域の源頼朝伝説ゆかりのデザインロゴが入った法被姿で綱を引く。引き手に参加すると、今年は、各チームのカラーとロゴ入りタオルが記念に配られる。「ロゴも地域のつながりが感じられるようなデザインです。参加すると近所のお子さんとか顔見知りだった人もいたりします。大綱に結ばれた小綱をそれぞれが持って、本当に密な状態で引くので、皆で一緒にできる楽しさをぜひ実感してください!」と有路さん。

兜をかぶって勝利宣言

(左から)理事長・山本さん、南軍団長・井上さん、東軍団長・堀内さん、西軍団長・齋藤さん、北軍団長・山西さん、実行委員会委員長・有路さん

 大綱引の実施時間は17~19時の2時間。この間に開会式、競技4試合、閉会式を行う。開会式には市原山火太鼓による演奏もあり、スタートから一気に盛り上げていく。青年会議所理事長・山本大介さんは「市原市は面積が大きいこともあり、各地域間での交流がないため、何か地域間で交流できるものを作ろう!と市原大綱引が企画されました。東西南北各地域が一堂に会するイベントとして長く継続していきたい」と話す。運営スタッフは、総勢1000人の引き手、多くのギャラリー、関係者がいるなか、時間内に安全に進行することが求められる。「準備は1月1日から始まります。運営メンバーはプライベートの限られた時間のなかで、開催まで本当に息つく暇もなく駆け回ります。まさに市原愛に突き動かされている感じですね。その集大成が当日の大綱引なので、全員かなりの気合いが入ります」

 各チームを率いる団長も、引き手として一般参加をしてきた。西軍団長の齋藤恵介さんは「仲間同士で力一杯引く楽しみ、勝負には滾るものがあります」、北軍団長の山西一輝さんも「チームの意気込み、気合が凄い。国府まつりに来る人も、さらに盛り上がれます」と語る。参加すると地域に対しての思い入れも強くなるという。東軍団長の堀内夕希さんは「23歳で関西から市原に来ましたが、第二の故郷のように気に入っています。皆で盛り上がって貢献したいと団長を引き受けました」、南軍団長の井上大輔さんは「南はエリアが広いので、地域に大綱引の楽しさを届けて、より結束していきたい」と話す。

画像提供:丸武産業株式会社

 さらに今年は優勝チームの団長が、新たに作られた源平合戦を思わせる兜をかぶって勝利宣言をする。「兜を作成した丸武産業株式会社さんは、ニュースで話題の大谷選手の兜を手掛けた企業さんです。大谷選手の兜とデザインや形も同じでニュースで見た時には驚きました!大綱引は毎年新たな試みをして、より楽しめる様にしています。その盛り上がりやライブ感は見ているだけでも凄いです。その中でも安全を第一に、ぜひ市原を活気づけていきたいです」と山本さんは話した。
 競技者の募集は8月26日まで。参加無料、中学生以上。保護者同伴であれば小学校4年生以上もOK。各チームともに定員なり次第〆切。詳細は公式ホームページにて。

 

問合せ:実行委員長・有路さん 10~18時
Tel.080・9500・2727

いちはら大綱引とは?

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