晩春の長南町を散策しよう!
- 2013/4/5
- 外房版

晩春の長南町を散策しよう!
~野見金公園で4月中旬には遅咲きの桜、6月には紫陽花鑑賞を~
3月23日(土)、長南町で開催された『町民ウオーキング大会』(長南町体育協会主催)に同行取材した。同大会は今年で10回目を迎える。毎年少しずつコースを変えて約12キロを歩く。ウオーキングイベントというと中高年の参加が多いが、この大会は学生がメインという。今回も地元、長南中学校の生徒35名と、一般9名(うち2名は小学生)が参加。万一、体調が悪くなったら最後尾を走る救護車に乗車の準備もしてあるが、毎回、リタイアする人はいないそう。
今回のコースは、集合場所でゴールでもある海洋センターを9時前にスタートし、桜と紫陽花で人気の野見金公園、そして天候に恵まれればスカイツリーが見られる野見金山を目指し、山あいの蔵持ダムを眺め帰路につく。里山とはいえ、町で一番標高が高いという野見金山(約180メートル)までは結構アップダウンがあり、里の風景に癒されながら、山道からの眺望も楽しめる歩き甲斐のあるコースだ。また、山道といっても尾根歩きはない。
幾つかのグループに分かれ時間差で出発。車通りのカーブや交差点などには地元の警察官や防犯協会、安全協会の皆さんが立ち、参加者を安全にと誘導。また、体育協会の皆さんが参加者と一緒に各グループの先頭に立って歩いた。
春爛漫の里の景色は菜の花やタンポポの黄色い絨毯が眩しく、水の入った田んぼに陽が差してキラキラと光る。先頭グループの男子たちは余裕で歌いながら歩く。建設中の圏央道が見え隠れする県道から民家の点在する小径に入る。1時間ほどで岩撫会館に着きトイレ休憩。ユートピア笠森観音方面へ上り道を行く。関東ふれあいの道になっており、マムシ草が群生しシダが茂り山道の様相に。登り道が続くと、山桜が霞み見える連山の美しい風景が見えた。10時過ぎに野見金公園に到着。
頂上ではないが、更に公園の丘に登り「スカイツリーポイント」の案内板の前に立つ。残念ながらこの日は曇りがちで、薄ぼんやりとしか見えなかった。でも、この丘からの眺めは抜群で、ベンチやテーブルもあるので、お弁当を食べるには最適。
その後、静かな蔵持ダムを見ながら歩き、「ここ、サイクリングコースだったらコースアウトしそう」な下りカーブ道を通り、満開のコブシに見とれ、野鳥のさえずりや小川の流れの音が聞こえる道から集落を抜けゴール。体協役員の女性たちが作った具だくさんの豚汁に舌鼓を打ち、参加賞のスポーツタオルを受け取り、皆、達成感に浸り、嬉しそうな表情だった。
4月には遅咲きの桜『関山』、6月には紫陽花が咲き誇る野見金公園へ出かけてみては。車で公園まで行く場合は409号からユートピア笠森を目指して。案内板あり。