ユーモアを交え仏教美術を解説
- 2014/5/30
- 外房版
『山武市仏教文化勉強会』
もともとは公民館活動の一環だったという『山武市仏教文化勉強会』も今年で9年目という。誰にでもわかるよう、丁寧に仏教美術を解説してくれるのは、山武市川崎の宝聚寺住職で、山武仏教文化研究会会長、そして山武市と富津市の文化財審議委員も務める濱名徳順(はまなとくじゅん)さんだ。「専門分野の知識も入れながら資料は私が作っています。プロジェクター画像を用いて解説をしていくので、目で見ながら学ぶことができます」と濱名さん。
現在会員は17名。「お話を聞いて、実際に現物を見ると、あーって思います。知らないことをわかりやすく、そのうえユーモアを交えてお話ししてくださるのでとても楽しいですよ」と会長を務める小林義明さん。高齢の女性にも、「もうどこにでも出かけるってわけにはいかないので、先生に案内していただいているみたいで楽しいです」と好評だ。
活動は毎月第一金曜日、10時から松尾洗心館(元松尾町役場横)で行っている。26年度は『京都・西国古寺巡礼』と題し、三十三間堂や比叡山延暦寺、宇治平等院、大原三千院などを勉強予定。
取材で訪れた日は、比叡山延暦寺だったが、濱名さん自身が修業で訪れた場所とあって、ガイドブックには書かれていないウラ話なども聞けてとても面白かった。それに先の濱名さんの言葉通り、雑誌などの写真ではわかりにくく、ましてや近くで見ることができない仏像なども、プロジェクターで拡大して見ることで細部までわかるのもいい。
「京都や奈良を訪れたとき、より深く楽しめるよう、主に仏像ですが、建築や絵画まで解説していきます。観光ガイドではなく、専門家として仏教美術のよさを伝えられればと思っています」と濱名さん。
問合せ 小林義明さん
TEL 0475・82・4101