雨の亀山湖ハイキングとイルミネーション

 君津市と鴨川市にまたがる自然豊かな東大千葉演習林。一般公開日に合わせ、茂原市レクリエーション協会が『晩秋の亀山湖ハイキング』を行った。昨年11月末、雨天にもかかわらず参加者42人と看護師を含む協会員7人は茂原市中央公民館からバスに乗りこんだ。
 国道465号線にある亀山湖ふれあいセンター直売所近くでバスを下車し、小雨のなか長崎十字路から小道を歩きはじめると折木橋の猪ノ川渓谷は紅葉真っ盛り。橋の上から地層が露出した崖を彩る色鮮やかな木々が見え、スタート地点から参加者たちは紅葉に目を奪われた。林道は高低差の少ない一本道。素掘りの数本のトンネルもある。年に数日しか入山できないとあってほかにも家族連れや団体客が行き交っていた。
 最初の暗いトンネルを抜けたところが黒滝。ゆるやかに傾斜した岩肌を滑るように流れる渓流瀑でいくつもの白い筋を作り流れる。ぬかるみをよけ歩いていくと、森林インストラクターのボランティアガイドに出会い演習林について聞くことができた。右手に流れるのは猪ノ川。「洗濯板のような河床は300万年から450万年前にできたもの」だという。
 落羽松と書く大木の前に到着すると主催者は悪路のため引き返そうとしたけれども「メタセコイアを見たい」という参加者の言葉にさらに進んだ。メタセコイアの見本林は巨木を想像していたのか「思ったより細い」とつぶやく女性も。ガイドによると「100万年前に絶滅したと考えられていたが1945年に中国奥地で発見され生きた化石と呼ばれた」という。ラクウショウに似るが枝葉のつき方で区別できるそうだ。
 折り返し地点の小屋の沢まで残すところ500メートル。雨が本降りになったので引き返すことになった。「寒い中を歩き疲れたのでは」と責任者の早野雅子さんは心配したが、参加者たちは引率者を追い越し進むほどの健脚揃い。水たまりを乗り越え、モミジやカエデの葉をビニール傘に貼り模様を楽しんだり、「雨に濡れて紅葉がきれい」と喜んだりして約10キロの道のりを歩き通した。
 次に亀山湖周辺を回る計画であったが、急きょ道の駅『ふれあいパーク・きみつ』で遅い昼食を取り、最終目的地の『市原市民の森』へ向かった。雨が上がり明るいうちに到着。イルミネーション点灯5時を待つ間に甘酒や手打ち蕎麦、運営ボランティアが焚いた薪、足湯で冷えた体を温めた。
 この日イルミネーションの点灯をしたのは同協会の大木さん。暗闇でカウントダウンをしてスイッチを入れると光の海がひろがり、周囲から「わぁきれい」と歓声が上がった。幻想的な風景の周りはすでに闇、もう少し観たかったが急ぎ茂原へ戻った。
 同協会は20年前から毎年ハイキングを企画している。「歩く楽しみだけでなく身近な景勝地も知ってほしい」というのが会長山口律さんの願い。

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