一粒の種の癒し効果

「園芸セラピーとは植物を育てるなどの行為を通して、高齢者、障害者、社会的弱者の心身のリハビリ、社会復帰、生きる力の回復などを促すこと」と話したのは上総更級公園の公園センター『みどりの相談所』の本田恵子相談員。9月14日、同センターで開かれた『園芸セラピー教室』で講師を務めた。
「一粒の種が持つ生命の素晴らしさを感じてほしい」と17名の参加者に用意されたのは、未消毒種子のスプラウト(植物の新芽)野菜(ブロッコリー)とベビーリーフ(菜っ葉ミックス)。水耕栽培のブロッコリーは容器に根腐れ防止剤を置いた上にキッチンペーパーを敷き、水分を与え種子をまいた。「20縲怩Q5度が適温。暗い場所に置き、朝夕霧吹きで水を与える。4縲怩Tセンチくらいに伸びた後、2日くらい日光に当て、緑化後収穫できる」とのこと。作業途中、水を吸った種子が早くも表皮を破って芽切れをおこし、参加者たちを驚かせた。ベビーリーフを植えたのは清潔な赤玉土小粒。芽が出るまで受け皿に水を張り底面給水をする。
 本田さんは「植物を見守り、世話をすると心も体も癒される。車イス利用者用の持ち上げ式花壇、目の不自由な方のための香りの庭などさまざまな療法があるのでぜひ相談に来てほしい」と話した。

みどりの相談所 (水)・(木)・(土)・(日)8時30分~17時15分
問合せ 公園センター
TEL 0436・20・3555

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ

今週のシティライフ掲載記事

  1. 【写真】第1展示室  人々の暮らしを様々な面で支えている人工衛星。ロケットで打ち上げられた人工衛星は地球の周回軌道に投入さ…
  2. 【写真】教室の講師と子どもたち  JR浜野駅前と五井駅前でダンススタジオを経営する堀切徳彦さんは、ダンス仲間にはNALUの…
  3.  市原市不入の市原湖畔美術館にて、企画展『レイクサイドスペシフィック!─夏休みの美術館観察』が7月20日(土)に開幕する。同館は1995年竣…
  4. 【写真】長沼結子さん(中央)と信啓さん(右) 『ちょうなん西小カフェ』は、長生郡長南町の100年以上続いた小学校の廃校をリ…
  5.  沢沿いを歩いていたら、枯れ木にイヌセンボンタケがびっしりと出ていました。傘の大きさは1センチほどの小さなキノコです。イヌと名の付くものは人…
  6. 『道の駅グリーンファーム館山』は、館山市が掲げる地域振興策『食のまちづくり』の拠点施設として今年2月にオープン。温暖な気候と豊かな自然に恵…
  7.  睦沢町在住の風景写真家・清野彰さん写真展『自然の彩り&アートの世界』が、7月16日(火)~31日(水)、つるまい美術館(市原市鶴舞)にて開…
  8.  子育て中の悩みは尽きないものですが、漠然と考えている悩みでも、種類別にしてみると頭の整理ができて、少し楽になるかもしれません。まずは、悩み…
  9. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1. 【写真】第1展示室  人々の暮らしを様々な面で支えている人工衛星。ロケットで打ち上げられた人工衛星は地球の周回軌道に投入さ…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る