全員野球で世界を目指す

市原ポニーベースボールクラブ       

「全力疾走、全員野球」をポリシーに練習に励んでいる中学生硬式野球クラブ『市原ポニーベースボールクラブ』は、市原能満グラウンドで土日祝日に活動を行っている。その他、有志で火・水・木曜日の夜に練習することも。さらに筋トレや素振り、体幹トレーニングなどそれぞれに自主トレも頑張っている選手たちは総勢約80名。千葉市、茂原市など市外から通う選手もいる。指導は各学年の監督に加え、OBら5名がコーチを務めている。高校野球で活躍できる選手の育成を目指しており「野球の好きな子が集まって、仲間と共に切磋琢磨しながら、技術と精神の向上につながるよう努めている。市原ポニーに集ってくれた選手が後悔しない中学生時代を送り、高校で光り輝くことができるように育てています」とゼネラルマネージャーの那須勇元さん。
 昨年、第38回関東連盟春季大会1年生の部で大会史上初となる2年連続優勝を果たした。予選リーグは4戦ともコールド勝ち、決勝では『江東ライオンズ(東京都)』を2対1で下し、優勝を決めた。「予選初戦でのコールド勝ちを目の当たりにした時点で優勝できるなと思った。充分な自信が持てるくらい一生懸命に練習を重ねていた選手たちを、必ず勝たせてあげたいと思いました」と1年生監督の長尾健一さん。
 続いて1年生が成し遂げた快挙は『2014アジア太平洋地域選手権大会ブロンコの部 日本代表決定戦』での優勝。選手全員が試合に出られるように、選手人数に合わせた複数チーム制を取り入れており、1年生はAチームとBチームの2チームで活動しているのだが、日本代表決定戦の決勝で戦ったのはなんと同クラブの両チーム。結果はAチームが勝ち、アジア大会へとコマを進めたが、選手全員が全力で勝ち取った勝利といえるだろう。那須さんは「4月に入部してからの練習の成果です。投打のバランスの良さと選手のやる気が好戦績の要因。全ての選手に才能はあります。そして、それはやる気次第で必ず開花する」と話す。準決勝は滑川都ポニー(埼玉県)と対戦。好調な打撃陣は8連打を含む19安打、投手陣も3投手によるリレーで無四球、10対0の圧勝だった。日本代表として進出したアジア大会では、優勝した台湾、準優勝の韓国との対戦時の失点が影響し、得失点差によりベスト4止まりとなった。
「ブロンコで優勝したとき、日本代表のキャプテンという立場が嬉しかった。辛い練習を乗り越え、続けてきてよかったと思いました」と感想を述べた1年生チームのキャプテン、千葉市立高洲第一中学校の須藤慧くんは、関東連盟春季大会の準決勝試合中に足を骨折。思うようにトレーニングもできず、周りが練習する中、体力が落ちるのを感じ焦っていたという。「チームが一丸となっている中で、周りに迷惑をかけてしまった。決勝戦では気持ちを切り替えて、出場できなくても懸命に声を出して応援することで勝利に貢献できればと思いました」また、「先輩に負けない実力をつけていきたい」とこれからの抱負を語った。市原市立姉崎中学校1年生の春口洸くん(レフト)は「日本代表決定戦で、入部して初めての2塁打を打てたことが嬉しかった。目標は全日本中学生野球選手権大会ジャイアンツカップで優勝すること。読売ジャイアンツの松本哲也選手のように、果敢に飛び込んでいくような守備をしたい」と笑顔で話した。
 同クラブでは、2015年度の新入団選手を募集している。体験練習日は1月12日(月)と17日(土)市原能満グラウンドで9時から。その他の日でもチームに連絡をすれば体験練習を受け入れてくれる。
 日々の練習は厳しいが、一旦野球を離れるとアットホームな雰囲気であることも、選手たちが一丸となれる要素なのだろう。チームの目標は、今夏、『アジア太平洋地域選手権大会ブロンコの部 アジア大会』で勝ち抜き、アメリカで開かれるワールドシリーズに出場すること。共に世界を目指したい人、集まれ!

問合せ チーム事務局・那須さん
TEL 080・1248・0816

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