季節のスケッチ

俳画と文 松下 佳紀

春はとかく眠い。とりわけ床屋で散髪している時など、私はつい眠りこんでいる。「いびきかいてた?」と聞くと「ちょっとね」と店主のTさんは答える▼この床屋さんに私は二十五年ほど通っている。Tさんは奥様と共に働いてこられたが、今は御子息とお嫁さんの四人で店を守っている。若夫婦も私を受け持つが、多くはTさんが私の整髪をし、奥様が洗髪と髭そりに当たる。気心も知れて何でも話せるのが楽しい▼八十歳も間近なTさんはお元気だ。いつだったか「仕事中に眠くなりませんか?」と聞くと「眠くなることはありません」と即座に答えられた。私はその一言の中にTさんの仕事に対する誇りと厳しさの全てが込められている、と感じ取っていた。

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