地域に笑顔を 深城池で桜まつり

 市内、桜台中央公園にある深城池。春になると周囲に植えられた桜がいっせいに花開く。中央には茶色い欄干の橋が直角に曲がりながら渡してあり、池の周囲の遊歩道から桜の風景を眺めることもできれば、橋の上に立って池の真ん中から周りの桜を見渡すこともできる。水辺に映った桜の花もまた趣深い。散歩する人やジョギングする人たちが毎日行き交う遊歩道は、地域の人々にとって親しみのある生活空間といえるだろう。その西側の遊歩道で4月5日、『深城池 桜まつり』が行われた。主催は桜台自治会の桜まつり実行委員会。「初のイベントです。桜に囲まれた素晴らしい景色を舞台に子どもからお年寄りまで楽しめるような企画を催したいと思いました」と実行委員長の久保田巌(いわお)さん。「近隣の5町会には共催をお願いしました。町会同士が連携を持ち、また、花見を通して家族の絆が深まればいい」とも。
 あいにく朝から小雨がずっと降り続いていたが、模擬店とステージの周りは傘を手にした来場者で賑わった。模擬店は、フリーマーケットのほか地域の老人会や婦人会、「バス通りを花でいっぱいにしてみせるわ」と話す『花ボランティア』メンバーなどが焼きそばや豚汁、甘酒などを低価格で販売した。売れ行きは好調だったそう。ステージでは近隣の幼稚園の園児が、自分の顔より大きな黄色と桃色のポンポンを手に『アンパンマンマーチ』などの曲に合わせて踊り、来場者を和ませた。有志によるカラオケ発表では「がんばれー!」と威勢のいい掛け声が飛ぶなど大きな盛り上がりを見せた。洋風にアレンジされた『さくら さくら』などを唄った市原中央高校合唱部の透明感溢れる歌声に思わず足を止めて聴き入る来場者の姿も。同高校ダンス部もキレのあるヒップホップダンスを披露した。トリを飾ったのはプロの歌手、NO MOSS(ノモス)さんと田才靖子さん。終始華やかなステージは雨音をかき消し、見る人の笑顔を誘った。
 「こんなに綺麗なところだとは思わなかった。雨が降って残念」、「家から近いところでこんなお祭りがあるなんていいよね」などの意見が来場者から寄せられた。「喜びの声が聞かれる。来年以降も是非継続してやっていきたいですね。晴れると、よりたくさんのお客さんが見えるだろうから改良を加えて来年も成功させたい。桜の木が老齢化してきているので、新たな植樹も考えています。目標は200本!」と広報担当の舘野村敬(たちのむらゆき)さん。地域に根付く祭りの歴史に新たな1頁が刻まれた。

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