薬剤師による健康談話

 9月から10月にかけて姉崎公民館主催講座『健やかに暮らそう』(全3回)が開かれた。初回の9月27日、参加者42人を前に『薬と健康について』を講義したのは市原薬業会代表で薬剤師の井口昌樹さん(75)。
 高齢者で数種類以上の薬を服用する人は多い。薬局を営み漢方薬の専門家でもある井口さんは、複数の病院から処方された血圧の薬を重複して飲み、認知症のような症状がでたお年寄りの例などをあげ、「お薬手帳を管理し、かかりつけ薬局をつくり、薬剤師に相談してほしい」と話す。「でも相談は無料だから薬局は儲からないよ」との言葉に会場からは笑いが。 体を温めたり、冷やしたりする食物の陰陽と病気の関係、お茶を巡る戦争についてほか、井口さんは漢方と健康にまつわる話を次から次に幅広く語る。「菊の花を乾燥させたお茶は首から上の血行がよくなり、視力、耳鳴り、めまい、認知症に効果がある」。「お茶は種類にかかわらずガンや心疾患の発生率を押さえる、血圧を安定させるなどの作用がある」など話すと参加者は熱心にメモを取っていた。「昭和7年、100歳以上の高齢者は日本にたった17人。彼らは良く働き、お酒をたしなんだ。但し量は1合以下、たまの飲み会でも大酒はしない」と健康長寿の秘訣も説いた。
 講座は『皆で学び、考え、やってみよう』がもうひとつのテーマ。2回目は労災病院リハビリ科による転倒防止体操、3回目は鉄道博物館と川越へのバスツアーで、車中にて再び井口さんの話を聞いた。

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ


今週のシティライフ掲載記事

  1.  市原市は市制施行60周年を記念し、『エンジン01(ゼロワン)in市原』を2024年1月26日(金)~28日(日)に開催する。先月8月25日…
  2.  マザー牧場(富津市)では、ひと足早く秋先取りの絶景が登場。まきばエリア 『花の大斜面・東』にて、 2年目となる『コキア』が9月上旬より紅葉…
  3.  心ない行動や言葉が、人を追い詰め事件になるケースも多い昨今。この本『慈雨』の筆者・大木太枝(たえ)さんも、20数年前、愛する家族が他人の中…
  4.  9月30日(土)・10月1日(日)の2日間、上総更級公園や上総大路などで、『上総いちはら国府祭り』が4年ぶりに開催される(主催:上総いちは…
  5.  絵本作家の五味太郎さんが書いた本に『じょうぶな頭とかしこい体になるために』という本があります。「何をしたいか自分でもよくわからないんだ」と…
  6.  今回から前後編で、世界に名を轟かせた黒澤明監督に関するお話です。黒澤明:1910年(明治43年)3月23日生~1998年(平成10年)9月…
  7.  牛久石名坂1号墳跡は、市原市のほぼ中央に位置し、国道が縦横に走る養老川中域の標高37メートルの河岸段丘上にあります。周囲には大小の古墳が9…
  8.  8月21日から23日の3日間、野田市にある江崎グリコ株式会社の工場見学施設『グリコピアCHIBA』にて、小学生とその家族を対象としたワーク…
  9. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1.  9月30日(土)・10月1日(日)の2日間、上総更級公園や上総大路などで、『上総いちはら国府祭り』が4年ぶりに開催される(主催:上総いちは…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る