ほろっと崩れる食感 本格和菓子

 2月27日、優しい食感の小豆時雨と香り高い柚子まんじゅうを作る『季節の和菓子(冬)』が加茂公民館主催で開かれた。講師はJA女性部白鳥支部の大曽根実ゑ子さんとアシスタント4名。「調理工程をそれぞれ体験し、家でも作ってほしい」という同館の配慮で、参加者19名は一人2種類を12個ずつ作った。
「丁寧に作れば和菓子店のようになる」と講師が話す、小豆時雨の作り方は以下の通り。皮は電子レンジに4分かけ、水分を飛ばしたこしあん280gと固ゆでの卵黄1個を2回裏ごし。上新粉小さじ1とベーキングパウダー小さじ10分の1をふるい、皮の材料に混ぜる。茶こしで濾した生の卵黄小さじ2程度加えて耳たぶぐらいの固さにする。12等分し、中身用のこしあん180gを15gずつ包む。最後に栗の甘露煮と大納言甘納豆をのせて5分蒸す。出来上がると参加者は蒸気の上った蒸し器を覗き込んで、程良い口当たりのための「ひびが入った」と歓声をあげた。
 柚子まんじゅうは、皮にする薄力粉に柚子皮のすりおろしを入れる。「こねすぎないのがコツ」。薄い皮であんを包むのだが、うまくいかず中身を減らす女性も。料理教室の常連だという男性は「和菓子店に就職できるかも」と女性たちに包み方のお手本を見せていた。たとえ、あんがはみ出しても蒸せば美味しそうになる。試食時間には貴重な在来品種である『加茂菜の漬物』も提供され、参加者はお互いの出来栄えを見せあいながら、「楽しかった」、「次回も参加したい」とおしゃべりに興じた。

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ


今週のシティライフ掲載記事

  1.  森や川に生息する動植物などを観察し、親子で自然を楽しみましょう!4月27日(土)、9月7日(土)、11月9日(土)の全3回に渡って行い、講…
  2.  いつの間にか春も盛り。寒いうちに庭木に寒肥(肥料)を与えておこうと思ったのに遅くなってしまいました。寒い時は庭仕事がどうしても億劫になって…
  3. 【写真】ケヤキ一枚板のカウンターと。左から鈴木さん、悦子さん、智明さん  大谷家具製作所は2011年11月に長南町長南に工…
  4. 『リーダーハーフェン』は1982年結成の男声合唱団で、42年間その歌声を響かせてきた。構成は、トップテノール・セカンドテノール・バリトン・…
  5.  多くの映画ファンを虜(とりこ)にした女優オードリー・ヘプバーンを、前半・後半と2回に分けて掲載します。ヘプバーンは今でも日本や欧米諸国で人…
  6.  昔から『言葉3割、行動7割』という言葉があります。「子どもは親の言うことの3割までしか身に付けないが、親の行うことはその7割以上を身に付け…
  7.  市原市姉崎小学校を拠点に活動している剣道『錬心舘市原道場』。設立は1987年と長い歴史を持ち、小中学生を中心にこれまで数多くの卒業生を育て…
  8. 【写真】本須賀海岸(当写真は特別な許可を得て撮影しています)  マリンアクティビティのイメージが強い九十九里エリア。成田国…
  9. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1. 【写真】ケヤキ一枚板のカウンターと。左から鈴木さん、悦子さん、智明さん  大谷家具製作所は2011年11月に長南町長南に工…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る