写経で精神統一

写経で精神統一

 25名の参加者が『般若心経』を唱え、「自分の周りの幸せを願いつつ、今から写経をします」という気持ちを込めて写経に集中する。
 6月から10月まで5回シリーズの『心の写経』講座が辰巳公民館で行われている。『般若心経』は仏教の真髄を抽出した262文字のお経。参加者は手本の上に雁皮という和紙を置いてお経を写していく。最終行には、例えば「被災地の復興を願って」などの願いを書いて自分の名前を添える。中央に講師の鶴岡志津子さんがご朱印を押して完成。ご朱印には仏教の『三宝』を表す『仏』・『法』・『僧』という文字が刻まれている。
「写経は精神修養の一つで、文字を上手に書くことが第一目的ではありません。誰しも不安、悩みを抱えており、開放されたいと願っている。何もかも忘れて集中、没頭することは努力と忍耐を要しますが、終えたときの達成感、開放感を味わいたくて来られているのだと思います。長く続ければ文字の上達も自然についてきます」と鶴岡さん。
 筆使いに悪戦苦闘しているという初めての参加者もいれば、「無になれるこの時間が大好きです」という6年目、80代の女性も。講座を終えて、四国八十八ヶ所巡礼に旅立つ人も毎年いるとか。作品は10月19日・20日の公民館まつりに展示される予定。

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