助け合いの精神は、宗教を超えて

 市原市のカトリック五井教会では、国内外宗教を問わず様々なボランティア活動を行っている。例えばインドの路上生活者支援。月に2度、6人ほどでパッチワークの毛布を作り、年に約10枚をカルカッタへ送っている。川で石に布を叩きつけて洗濯をする、明るい色調が好まれる、など現地での背景を踏まえ「破れにくい丈夫なものを、寄付でいただいた布で作るので限りはあるが、見栄えのいいものをと心がけています」。作り手も楽しみながらの活動は2007年から続いている。
 そして東北支援。東日本大震災が起きて半年が経った頃、仙台市にある八木山教会のボランティアグループ『オリーブの会』の活動支援という形で始まった。宮城県亘理(わたり)町では、海岸から4kmの内陸部まで津波により浸水した。農家は米作りを断念し大豆作りに転換、その大豆で作った豆腐を五井で販売、生活費を稼ぐ手助けをした。また、現地の人からの要望に応え、手編みのマフラーや着物などの物質、金銭支援も行っている。それらは寄付やチャリティバザーで集めたもの。着物は仮設住宅に併設された集会所で行われる手芸教室などで使用し、被災者が作成した和風小物などは販売する。「傾聴ボランティア」も大きな意味を持つ。「被災当時のことを外部の人に話したい、忘れてほしくないという気持ちが強いようです。寄り添うことが必要だと感じました」とリーダーの小林礼子さん。
 これらの活動には、信徒以外の人の手や寄付も大きく貢献している。人を助けたいと思う気持ちは宗教を超えてつながっている。

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