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日本の伝統芸能、和の響きを楽しむ
- 2016/4/8
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3月6日、五井会館で『邦楽のつどい』が開催され、約30人が日本の伝統芸能を鑑賞した。35年ほど続いている同つどいは小唄端唄(はうた)教室『寿美(としみ)会』門下生の発表の場。外部からの参加もあり、邦楽のよさを広く伝えようと毎年2回開かれている。
小唄はもともと江戸時代の芸者が、四畳半の和室で三味線を爪弾きしながら客に向けて唄っていたもの。情緒あるゆっくりとした節回しで静かに唄う。心に秘めた男女間の思いを表現したものも多く、艶っぽさと物悲しげな雰囲気が聴く人の心を打つ。一方、端唄は小唄よりも賑やかで、三味線にはバチを用い太鼓が加わることもある。
同つどいでは小唄、端唄を中心に民謡なども含め約40曲もの邦楽が披露された。小唄を一緒に口ずさむ人、おこさ節や直実節では威勢のいい手拍子がかかり、『大和家一座』の都々逸(どどいつ)が始まると「待ってました!」と客席から合いの手が。迫力のある節回しと「よっ!」、「こりゃこりゃ」と粋な掛け声に大きく盛り上がる場面も見られた。来場していた男性は「邦楽を聴ける場所はそうない。いつも楽しみにしている」と話した。「自分もいつかやってみたい」と毎年足を運ぶ女性も。
『寿美会』には小5から80代までの約15名が所属。光風台と池和田の教室での個人レッスンが基本。「邦楽は味がある」、「三味線は静かに楽しむことのできる楽器。1人でも家でお茶を飲みながら弾いてます」と門下生。「何にでも挑戦することは大事。三味線は両手の指先を使い、楽譜を読むので頭も使う。続けていれば、ずっと元気でいられますよ。一緒に邦楽を楽しみませんか?」と師範の小谷愛子さん。次回の同つどいは9月4日(日)。入場無料。
問合せ 小谷さん
TEL 0436・36・0857