貴重な姉崎の昔の風景や行事を紹介

姉崎神社への参拝 (写真↑)

 姉崎小学校区小域福祉ネットワークが主催する、高齢者向け交流サロン。姉崎仲町郵便局近くの「だんわ室」で、月1回開催されている。7月は講座「姉崎周辺の歴史と行事」が20日に行われ、約30名の市民が参加。姉崎在住・地域歴史家の石黒修一さんが紹介する、懐かしい昔の行事の絵や話を楽しんだ。
 石黒さんは33年前に仕事で東京から姉崎に移住。定年数年前、地域の祭りなどに興味を持ち、各地区の長老などに話を聞くうち、その面白さにはまったという。それ以来、地域に残されてきた貴重な絵や写真、資料などに解説をつけ、HP『姉崎郷土資料館』で公開、地域の行事などのビデオ記録も行っている。今回の講座は、明治時代の姉崎の行事・風習、神社仏閣や風景を描いた『故郷姉崎町年中行事』、姉崎の歴史・先達を紹介した『古今記録』の絵画を主に、この約15年で集めた資料などを交えて解説した。
 「当時、故郷の姉崎をこよなく愛した齋藤孝氏は、私財を投じて、画家の広瀬盧竹に地域の行事・風俗・伝承を描かせ、『故郷姉崎町年中行事』『古今記録』を作るなど、姉崎の歴史を後世に残すことに尽力しました。生き生きとした当時の姉崎の人たちの様子、風景がたくさん描かれ、とても貴重な資料です。齋藤家の許可をいただき、公開しています」と石黒さん。馴染みの地名の風景や場所、今は廃れてしまった行事。躍動感ある姉崎神社の流鏑馬、砂浜の姉崎浦でのアサリとり、120年前の木造の姉崎尋常小、養老川の岸辺に蔵が建っている出津地域など、次々と画像を映し出した。特に、参加者の反応が高かったのが、1月の行事『かたびて』、そして『ホーホンヤ』。今はどちらも行われていないが、子どもたちが各家をまわって練り歩き、お捻りなどをもらったという。「 『かたびて』は正月4日、『ホーホンヤは14日。行事名は子どもたちが歩きながらはやす言葉から呼ばれました。この行事が楽しみで参加しましたよ。懐かしいですねえ」と話す参加者も。
 石黒さんは「地域では当たり前のことも、多くの方が引き継いできた大切な伝統。知らない人から見れば素晴らしいものでもあり、これらを記録に残すことが、受け継がれてきた貴重な故郷の歴史・文化を、次の世代に繋げることになるのではないかと思います。これからも地域の皆さんのご協力をいただいて、丹念に追っていきたいと思っています」と語り、主催スタッフの脇田さんも、「石黒さんが集めた記録はとても多い。ご要望があればまたご紹介する場を設けたいと思っています」と会を締めくくった。9月のサロンは21日(水)13時半、沖縄の民謡を楽しむ。参加費300円。

問合せ 辻さん
TEL 0436・62・8601

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ

今週のシティライフ掲載記事

  1. 【写真】教室の講師と子どもたち  JR浜野駅前と五井駅前でダンススタジオを経営する堀切徳彦さんは、ダンス仲間にはNALUの…
  2.  市原市不入の市原湖畔美術館にて、企画展『レイクサイドスペシフィック!─夏休みの美術館観察』が7月20日(土)に開幕する。同館は1995年竣…
  3. 【写真】長沼結子さん(中央)と信啓さん(右) 『ちょうなん西小カフェ』は、長生郡長南町の100年以上続いた小学校の廃校をリ…
  4.  沢沿いを歩いていたら、枯れ木にイヌセンボンタケがびっしりと出ていました。傘の大きさは1センチほどの小さなキノコです。イヌと名の付くものは人…
  5. 『道の駅グリーンファーム館山』は、館山市が掲げる地域振興策『食のまちづくり』の拠点施設として今年2月にオープン。温暖な気候と豊かな自然に恵…
  6.  睦沢町在住の風景写真家・清野彰さん写真展『自然の彩り&アートの世界』が、7月16日(火)~31日(水)、つるまい美術館(市原市鶴舞)にて開…
  7.  子育て中の悩みは尽きないものですが、漠然と考えている悩みでも、種類別にしてみると頭の整理ができて、少し楽になるかもしれません。まずは、悩み…
  8.  市原を中心とした房総の地域歴史を調査・探求している房総古代道研究会は、令和6年4月、会誌『房総古代道研究(七)』(A4版82ページ)を発刊…
  9. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1. 【写真】教室の講師と子どもたち  JR浜野駅前と五井駅前でダンススタジオを経営する堀切徳彦さんは、ダンス仲間にはNALUの…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る