芸術祭『いちはらアート×ミックス2020』開催決定!

関連イベント『アートいちはら2018春』~秋開催に向けて始動

 市原市南部の里山や廃校等を舞台に、2014年に初めて開催された芸術祭『いちはらアート×ミックス』。昨春、第2回芸術祭を開催し、2020年には第3回の開催が決定した。芸術祭の合間には、培われた地域の活動力と、新たに生まれた人の輪を更に次の芸術祭につなげようと、継続イベント『アートいちはら』を春と秋に計3回実施。今年も5月3日(木)から6日(日)までの4日間に大勢の来場者が各会場を訪れ、アートだけでなく、ひととの触れ合いを楽しんだ。
 アートイベント会場のひとつとして市内外にも有名となった内田未来楽校(NPO法人報徳の会運営)では、春に展示するパラソルアートの制作ワークショップを3月から開始。多くの人によって作り上げられた、個性が光る膨大な数の傘が吊るされた会場は、レトロな雰囲気の木造校舎とコラボし不思議なアート空間を生み出していた。
 この素敵な空間で展開したのが、5日と6日に開催されたマルシェである『伊丹陣屋』。2回目の開催で、前回を大幅に上回る40店近くが県内各地から集結してパワーアップ。様々なジャンルの作り手は、いずれも、こだわりの作家や店主たちだ。
 無農薬栽培のレンコンで作ったチップスやホーリーバジルの炭酸水、オリーブオイルで炒めたオリジナルの無添加ソースを使った焦がしヤキソバ。植物性の手づくり原材料で作られたスイーツ、多古米使用の無添加手づくりカレーライス、ラテアートにハンドドリップコーヒー等々、多彩なフード&ドリンク類に「選ぶのに迷う~」と嬉しい悲鳴を上げる女性客も。嬉々として店をハシゴする来場者の姿も多かった。参加作家の友人で市外から訪れた女性は「ここで食べた方がよいオススメのスープパンやタルトを食べました。テイクアウトしたのは、たこ焼きとよつ葉バターを使ったという焼き菓子」とコメント。ヴィンテージ雑貨や家具、古道具の出店が4軒もあると知り、掘り出し物狙いで来た市内在住の50代のご夫婦や、「手づくり雑貨、アクセサリーや服など、一点もののお気に入りを見つけに来た」と楽しげに話す若い女性グループ客も。 売り手と買い手の会話が弾む様子も微笑ましく、会場にはほのぼのとした空気が流れていた。店を構えずイベント出店だけという出店者も多く、来場者の注目を浴びて早々と完売する店も出るなど、連日大勢の来場者が訪れて大盛況だった。

つなげよう~地域と笑顔の輪

 内田未来楽校の理事長、常澄良平さんは「次回の『アートいちはら2018秋』は11月23日(祝)~25日(日)、12月1日(土)・2日(日)に開催され、期間中、内田未来楽校ではスマイルをテーマにした作品展示を実施します。内田未来楽校最大の『おもてなし』は笑顔だと考えています。笑顔は来場者の方々を幸せにすると共に、お迎えする私たちのエネルギーにもなる。そして、内田未来楽校はいつも笑顔があふれている。その笑顔をアート作品にできないかと考えたのです。紙皿や竹などに絵を描いて作品にします。作品づくりはすでに始まっており、今後は毎月第3土・日曜にワークショップを開催し作品づくりをしていきます。10時から16時まで行っているので、自由に参加してください」(参加費無料)。11月23日、24日は伊丹陣屋も開催します」と参加を呼びかける。

 地域の宝である木造校舎を活用して様々なイベントを開催し定着させてきた内田未来楽校の皆さん。7月には新たなイベント『縁JOYマルシェ』を開催。糸掛け曼荼羅、多肉プランターやハーバリウムほかバラエティ豊かなワークショップ、はちみつ治療院、ライスヌードルやNYチーズスティック等めずらしいフード類の販売など充実した出店で、猛暑日だったにもかかわらず賑わいをみせていた。
 また、小湊鉄道上総牛久駅前には、2017年春に開催された『いちはらアート×ミックス』で市原湖畔美術館内に展示していた『イチマル』(いちはらマルシェ)が復活。『ゴールデンウィークイベントプログラム』ということで、『テラコッタ豆皿作り』、『真鍮リング作り』、『猫似顔絵』、『妖怪似顔絵二○十八』、『ガラスアクセサリー作り』の5つのワークショップが開催された。ガラスアクセサリーを作った男の子と女の子は、市外から里山トロッコ列車に乗りに来たとのこと。地元、牛久在住の兄弟はタイルアートとフレーム作りに挑戦。
 参加した子どもたちは皆、出来栄えに満足げな様子だった。猫似顔絵を描いてもらった女性2人も牛久在住の仲良し母娘。完成した作品に「可愛い!」と微笑んだ。
 同じく同駅前の『ぎゃらりい駅舎』では、連携企画展として南市原写真クラブの作品展が開催された。『水のある風景』をテーマに会員16名の作品32点を展示。皆さんが1年以上かけて撮影した力作揃いで、来場者は「素晴らしいですね。見慣れたはずの風景が、こんなに美しく表現されているとは!」と感動していた。クラブ創立9年、10回目の開催で、「感性と技術の向上に努めると共に、地域貢献も重要なテーマとして『ふるさと市原』に取り組んでいきたい」とのことだ。

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