ふるさとビジター館 ヤマコウバシ

ヤマコウバシ

 里山保全された雑木林の中を歩くと、褐色の枯れ葉が纏わりついている木を見かける。クスノキ科クロモジ属のヤマコウバシ。枝を折るといい香りがするので「山香ばし」。
クスノキやクロモジ同様、香りが特徴の落葉低木で高さ3~5メートル。
もう一つの特徴は3月頃まで枝に付いたまま残る枯れ葉。枝から「落ちない」枯れ葉は、合格祈願のお守りに使われる。
4月頃、淡黄色の花は2ミリととても小さく、7ミリの丸い果実は秋に黒く熟す。葉は互生、大きさ5~10センチの長楕円形。
葉が落ちてスカスカ状態になった林は陽が射し込んでとても明るい。葉を残した常緑樹も少しあるので風が遮られ、林の外よりも暖かく感じる。枯れた下生えに積もった落ち葉はフカフカ、歩くとガサガサ鳴る。
足音に驚いた野鳥が飛び回る音が聞こえる。鳥の気配が消えるとまた静寂に包まれる。
冬の里山をのんびりと散策できるのも市原の自然が豊かな証。いつまでも大切に残したい。

ナチュラリストネット/野坂伸一郎

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ

今週のシティライフ掲載記事

  1.  日没後に花が咲き、翌朝になると萎む1日花の月見草。御宿海岸の『月の沙漠記念公園』の一角では、大きめの黄色い花が咲くオオマツヨイグサが、毎…
  2. 「人生100年時代、どうやったら幸福な終活の日々を送れるのか。そのひとつとして、ヨーロッパで人気の体験・滞在型農園の菜園版的な、交流できる…
  3.  平成22年度から毎年、千葉県内各地で公演を行っている『おやこ de オペラ』。年齢制限を設けず0歳の子どもから入場でき、子どもたちが舞台に…
  4.  最近、市原市内の小湊鐡道沿線で、白と緑色の気動車が走っているのをご存じでしょうか。  この車両は、キハ40といい、小湊鐡道が2020年に…
  5.  夏鳥として本州以南にオーストラリアなどから渡って来るコアジサシ。全長26㎝程、体と尾は白色で、背と翼上面はうすい灰色、頭部はヘルメットをか…
  6.  とうとうアロエベラを買ってしまいました。ずっと気になっていた植物のひとつで、いつかは欲しいと思っていたアロエの仲間です。昔はどこの家庭にも…
  7.   富里市七栄にある国登録有形文化財『旧岩崎家末廣(すえひろ)別邸』。ここは三菱財閥の創業者一族、三菱グループ第3代社長・岩崎久彌(ひさや)…
  8.  大多喜ハーブガーデンで毎年開催される『ストーンサファリ』。2018年の第1回から好評で、回を重ねるごとに出展数も来場者も増えている。第6回…
  9. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1.  日没後に花が咲き、翌朝になると萎む1日花の月見草。御宿海岸の『月の沙漠記念公園』の一角では、大きめの黄色い花が咲くオオマツヨイグサが、毎…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る