学び舎に集う アクティブシニア 千葉県生涯大学校 外房学園 【外房】

 『千葉県生涯大学校』は、『生きがい』『健康』『仲間づくり』を三本柱として掲げ、シニア世代の社会参加を促進する目的で、県内5地域に設置されている。その1つ『外房学園』は茂原市本小轡にあり、現在220名が在籍する。入学資格は55歳以上で、健康・生活学部が2年制、造形学部園芸まちづくりコースも同じく2年制、造形学部陶芸コースは1年制となっている。

学ぶ喜び 魅力ある学園生活


 「学園の理念は、学んだことを地域にフィードバックすること。それぞれの地域で自ら率先して動くリーダーを、育てることです。同じ年代の仲間を得て、学生たちは生き生きと学んでいます。卒業生も学園に愛着を持ち、4割の生徒が再入学、OBのクラブ活動も盛んです」と、学園長の櫻田実さんは説明する。
 例えば、健康・生活学部のカリキュラムは、パソコン実習・暮らしの法律・福祉関連の資格取得・スポーツ・調理実習・校外学習などと幅広い充実ぶり。大学教授や各分野の専門家から基礎・応用を学ぶ授業は工夫が凝らされていて、毎回楽しいと生徒から評判だ。福祉の授業の一例としては、高齢者の孤立を防ぐために行われている取り組みで、保育園にランチのできるカフェを併設したり、地産地消をうたった民家レストランを地域住民の交流の場にしているなどの実例を紹介。コミュニティーの広げ方のヒントとして様々なアイデアの気づきを促している。
 OBの活動では、地域ボランティアの輪が広がっている。自宅近くの信号機の周りが草だらけになっていることに気づき、仲間を募って草刈りと清掃をし、花を植え始めたというグループは、土木事務所への連絡や花のタネの仕入れ・育成方法について学園で学んだことが活かされ、運営がスムーズに行われているということだ。

実りの季節に外房学園祭

 11月16日(土)と17日(日)の2日間、『好奇心 ワクワクチャレンジ! 外房学園』をテーマに、学園祭が開催された。学園祭実行委員長の小川衛さんは、健康生活学部の2年生で、東金市在住。絵手紙とコーラスのクラブに在籍している。学園祭の企画段階よりたくさんのスタッフと準備を進めてきた。「この学園祭には、在学生はもとより、大勢の学生OBが参加しています。豊富な知識や経験を活かした作品の数々、芸能発表は見どころ満載です。地域との世代間交流の大切な場でもあり、私たちは地域に元気を届け、地域の方からも元気をいただいています」と語った。そして「来園された方が、今後学園に入学されたり、新しい事やずっとやりたかった事など、自分の夢を実現するきっかけになるといいと思います」と続けた。
 会場では、色彩豊かな手芸作品や手の込んだ切り絵に木工品、丹精した盆栽に菊の花など、様々な作品が来場者の目を楽しませた。日用品・手作り作品のバザー、園芸コースで育てた野菜の販売は、毎年これらを目当てに来場する人も多く、書道に折り紙、スポーツ吹矢やグラウンドゴルフなどの体験コーナーには、子どもたちの姿も見られた。ステージは両日を通して歌ありダンスあり、マジックに落語もあって、こちらも大盛況。コーラスグループの『#フレンズ』は、1年前に学園祭出場のため創設されたが、学園祭のみならず、卒業式や入学式に歌で花を添え、学外の福祉施設に出前公演にも出掛けるなど精力的に活動している。また、陶芸教室棟では、在校生・卒業生による陶芸作品の展示とバザー、作陶体験が行われ、ここも多くの人でにぎわった。敷地の隣接している福祉作業所『あゆみの家』からは、ステージで歌の披露があり、焼き菓子とパンの販売も好評だった。
 会場にいた女性は、「授業やクラブ活動はとても楽しいです。何よりも一緒に活動する仲間がいることが幸せです」とにこやかに話した。ハツラツと動き回る学生たちの姿は、第二の人生で今が青春!といった様子。その様子は、まさに『生きがい』『健康』『仲間づくり』を体現しているようだ。


問合せ: 千葉県生涯大学校 外房学園
TEL.0475・25・8228

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ

今週のシティライフ掲載記事

  1.  山武市本須賀海岸のほど近く、住宅街の一角に、和泉奏平美術館がある。1993年に48才と若くして逝った画家・和泉奏平の遺作を、自宅アト…
  2. ◇新型コロナで不審な電話が増加中!  県内の個人宅では、「コロナのことで調べている」という不審な電話が確認されています。市役所職員を…
  3.  2020年は「更級日記」作者・菅原孝標娘(すがわらのたかすえのむすめ)の帰京から1000年。作者は父の上総介(かずさのすけ)任務に伴い、上…
  4.  市原市内の古道に道標を作成・設置し、椎津城跡の整備に協力するなど、文化遺産啓発活動や地域行事に協力を続けている姉崎高校の生徒らが、この…
  5.  サッカー場施設の「市原スポレクパーク」は、子どもから大人までサッカー愛好家が集まる市民・県民のための施設です。広大なピッチはナイター設備を…
  6.  分蜂の季節。ニホン蜜蜂を飼っている者にとっては待ち遠しい、期待に胸膨らむ季節です。桜の花が咲いた2週間後くらいが目安で、偵察蜂が新しい棲み…
  7. 「ダメダメッ、沼の主がいるよ。行っちゃだめー」と、子どもたちが人形に向かって必死に叫ぶ。人形劇『やまなしもぎ』の一場面でのことだ。上演…
  8. ◇多発する車上荒らし、部品盗難に注意!  市原警察署管内では最近、車上ねらいやナンバープレートを狙った部品ねらいの盗難が多発していま…
  9. 11月23日(土)、千葉市中央区のそごう千葉店で開催された『市原市・房総 災害復興フェア』。9月、10月に千葉県を襲った台風15号や暴風雨は…
  10.  毎年、年末は空き巣などの被害が増加する。また、今年は台風15号・19号の被害を狙った悪質商法や盗難事件等も発生しており、千葉県警察で…

ピックアップ記事

  1.  山武市本須賀海岸のほど近く、住宅街の一角に、和泉奏平美術館がある。1993年に48才と若くして逝った画家・和泉奏平の遺作を、自宅アト…

イベント情報まとめ

  1. ※イベントの開催につきまして、ご確認の上ご参加いただきますようお願い申し上げます。 ◆サークル ・よさこいチーム飛翠迅 毎(月) 19~2…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る