挑戦と努力、素直な心が幸せを呼ぶ

 書道はもちろん、洋裁、編み物(講談社のコンクールで香港マカオ賞受賞)や籐手芸など種々の師範資格を取得し、卓球から民謡(房総民謡大会部門優勝)、墨絵まで数えきれない程の特技を持つ。茂原市在住の書道家、濱崎松岑さん(68)の素顔だ。何事にも挑戦することが大好き。そしてたゆまぬ努力と明るく素直な性格が築き上げてきたものは大きい。「一番はやはり書道。心が落ち着くし、集中力も磨かれる。卓球にも通ずるところがあります」心に浮かんだ句を筆で木板に書いたものや刻字など作品は様々。「板に書く作品は失敗が許されない一発勝負ですが、紙より飾っていただけると思って。感動してもらえるものを作っていきたい」と屈託のない笑顔で話す。
chousen02刻字は紙に書いた文字を木板に写し、字の周りを彫って金箔などを貼る浮き彫りと色をつけてから彫る中彫りとがある。どちらも筆で書いた文字の勢いをそのまま表現するのは難しいというが、毎日書道展では11回の入選経験を持ち、以降、無鑑査で入選する会友の資格も取得。千葉県美術展覧会でも16回連続入選と実力が評価されている。
書く時の気持ちや感情が文字を創る。今の『笑』という文字は還暦記念展での『笑』より、笑顔そのものを形どったような楽しそうな表情を見せている。「幸せです」と微笑む濱崎さんを象徴しているかのようだ。趣きのある板の形にインスピレーションが働いて作品が生まれることもあるとか。
「主人に感謝しています。本当によいものを生み出すにはお金がかかりますから。その代わり、友人とお茶を飲んだり旅行に行ったり遊ぶことは一切しません。その間にひたすら努力をします」と言い切る。自宅で開いている書道教室の生徒にも「一人前になりかったら人の3倍は努力しなさい」と説く。
一昨年の秋には茂原市の『ぎゃらりー寄り道』で毎日書道展10回目入選記念展を開き、書・刻字約50点を披露した。次なる目標は喜寿である77歳の年に個展を開くこと。半年前から二本筆で書くという手法を始めた。力強く味わい深い印象が文字に表れる。「新しいことにチャレンジしながら、自分にしか創ることのできない作品を揃えていきたい」と抱負を語った。

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ

今週のシティライフ掲載記事

  1.  いちはら地域ネコの会は、不幸なノラネコがいない地域社会を目指すことを目的に、平成24年に設立されたボランティア団体。地域ネコとは地域の理解…
  2.  いつも通る雑木林の奥に、輝いているかのように際立つ赤褐色の木を見つけた。マツ科マツ属の常緑高木、アカマツ(赤松)であった。  大きなもの…
  3.  昨年11月21日(日)、千葉市中央区にある青葉の森公園芸術文化ホールにて開催された『もんきりワークショップ』。午前と午後の2回行われたワー…
  4.  社交ダンスに限らず、特に魅せるスポーツにおいては選手の「表情」が大きな意味をもっていますが、このコロナ禍において、すでに2年近くの間、表情…
  5.  昨年10月19日、山武市の松尾IT保健福祉センターにて、山武市保健推進員協議会主催の『知ってる?パッククッキング~災害時常備食クッキング~…
  6.  明けましてておめでとうございます。草花や野菜と共に生活をしていると、四季の移り変わりもよりあっという間のような感じがします。昨年は園芸だけ…
  7.  東金市の八鶴湖畔に建つ『八鶴館(はっかくかん)』は、明治創業の割烹旅館として長年人々に愛されてきた。現存する建物は大正から昭和初期に建てら…
  8.  袖ケ浦市久保田在住の淡彩画家、澤井幸男さん。自身の作品『渓流の詩』がドイツ・エアバッハブドウ栽培組合ブランドワインのボトルラベルに採用され…
  9.  先月12月4日(土)、栃木県那須塩原市で行われた第30回関東中学校駅伝競走大会で、千葉県代表として出場した五井中学校と有秋中学校が優秀な成…
  10.  市原市は東京湾に面していても、残念ながら海で楽しめる場所がほとんど無い。唯一楽しめる場所は養老川河口で、海釣り公園があり、数多くの子供から…

ピックアップ記事

  1.  昨年11月21日(日)、千葉市中央区にある青葉の森公園芸術文化ホールにて開催された『もんきりワークショップ』。午前と午後の2回行われたワー…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る