こでまりの夢~言葉3割、行動7割~

 昔から『言葉3割、行動7割』という言葉があります。「子どもは親の言うことの3割までしか身に付けないが、親の行うことはその7割以上を身に付けてしまう」という意味です。親御さんの中には、耳の痛くなる言葉に聞こえてしまう人もいるかもしれませんが、これは、子育ての教訓として捉えるといいです。子どもに、人に優しくしなさい、感謝の気持ちを持ちなさい、前向きに生きなさいと言ったところで、それを教えることはできません。なぜなら、モデルがなければ子どもはどうやって優しくしたらいいのか、どうやって感謝したらいいのか、どう前向きに生きたらいいのかわからないからです。

 言葉よりも先に、その子をギューと抱きしめたり、神様や仏様に手を合わせたり、毎日楽しく笑って暮らしているところを見せるだけで、その大人の行動を見ながら子どもたちは生き方を学ぶことができるのだと教えてくれているのですね。ちなみに、叱ることと褒めることの割合も7対3を参考にするといいということも聞いたことがあります。叱ってばかりでも褒めてばかりでも子どもに伝わらないものです。

 どちらの教訓も、幸せな姿を子どもに伝えることが大切だと言っているのですね。そして、大人も幸せであることが、何よりも子どもが幸せになる方法なのだと思います。

 

◇中嶋 悦子(なかしま えつこ)

1965年生。宮崎県出身。二男二女の母。大網白里市在住。エンカレッジ・ステーション(株)代表取締役社長。NPO法人民間児童館おおきなかぶ理事長。社会福祉法人ありんこ会理事長。ありんこ親子保育園園長。保育士。エッセイスト。

Tel.0475・53・3509

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