長生村の自然を胸いっぱい吸い込んで! 海を歩こうよ

 10月18日(日)、長生村一松海岸で開催された『第10回 長生・海を歩こう大会』には、約250人の参加者が集まった。真っ青な快晴に恵まれた当日、台風の影響で波は高めだが、絶好のウオーキング日和。長生村体育協会会長の中川都弘さんは、「長生村の持っている環境で、できるイベントを行おうとしたのがきっかけです。海辺の空気はオゾンがたっぷりと含まれているので美味しく、日頃の運動不足を解消するにはもってこいです」と意気込みを話す。
 2011年3月の震災を受けて、海辺に恐怖感を持つ人がいることも確かで、微妙に参加数にも影響があるという。しかし、現在までに怪我や事故の発生は一度もなく、ライフセイバーや交通安全対策協議会を含めてこの日も万全の態勢で行われた。
 「広報で知りました。海辺を長く歩くのは初めてですが、毎日4㎞ウオーキングしているから、自信あります!」、「大多喜から参加しました。2回目ですが、この大会はとても気持ちがいいんです。街中を歩くのとは違って、何も考えないんですよ」と様々な意見。
 コースは一松海岸から白子町中里海岸までの往復約3㎞。同協会の裕川典雄さんは、「8月の台風で砂浜が大きく浸食されました。自然の力には本当に驚きますね。そのため、安全を考慮して、コースは短くなっています」と説明するが、それでも砂浜を歩くのはコンクリートでのウオーキングとは大違い!
 正午過ぎ、地元長生中学校吹奏楽部38名が演奏する『浜辺のコンサート』で幕を開ける。その後、入念な準備体操を終えると、いざスタート。スタートの合図と共に、子どもたちが走り出す姿も目立った。参加者は10代から80代までと幅広く、しゃんと背筋を伸ばして歩く顔は、みな一様に笑顔である不思議。途中、木の枝を砂浜に差して遊ぶ子や、友達と歩く距離に差が広がり泣いてしまう子も。さらに、元気よく走る娘たちに両手を引かれ、慌てて走るお父さんの姿もあった。1人でも家族でも、犬とでも、どんなペースでも歩ける同大会。「行きよりも帰りの方が楽でした。あー、気持ちいい!」、「距離はちょうどよかったけど、タイムを測っているのを知っていたら、もっと速く歩けばよかった」など、ゴールして参加者が口々に話す。海辺を『走った』1位の子どものタイムは、なんと18分35秒。
 参加者には、トマトや冬瓜汁の無償配布や、抽選で地元特産のアイガモ米や手作り味噌が当たるなどのサービスもあり、「歩いたあとに温かいものを食べると、健康に良さそうですよね」と大好評。太陽の日差しをたくさん浴び、半袖でも充分なほど暑く感じられた午後。心も身体も、九十九里の海辺できっと洗われたに違いない。ぜひ、来年の参加を!

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