一宮の魅力をPR 県高等学校生徒商業研究発表大会 最優秀賞 県立一宮商業高校

 「地元、一宮町の活性化に貢献したい」熱い思いを、8月に行われた『平成27年度千葉県高等学校生徒商業研究発表大会』で披露したのは県立一宮商業高校ビジネス研究班の3年生、8名。見事、最優秀賞に輝き、同校においては10年連続優勝という快挙を成し遂げた。
 発表のタイトルは『地方創生 Let’s “Ichinomiya”~顕在的・潜在的能力の活用事例~』。一宮町が持つ魅力を活用することが地方創生への道となるのではないかと考え、まずは同町の顕在的なイメージである海と特産物に着目。一宮海岸で行われているイベント『海開き』に向け、高さ1.8mのご当地キャラ『いっちゃん』の砂像を制作した。
 また、当日は子どもを主な対象とした砂像制作体験を実施、イベントを盛り上げた。そして特産物で作るかき氷シロップ。「緑と海と太陽の町」を表す一宮町のキャッチコピー「GSS」(Green・Sea・Sun)をイメージし、その色味から緑にはメロン、海にはブルーベリー、太陽にはトマトの3つの味を選択。 地元の飲食店と共同開発を行い『海開き』や『渚のファーマーズマーケット』などのイベントで販売した。好評だったため、地元店での常時販売が決定したそうだ。
 潜在的能力の事例としては、『旧寿屋本家』をはじめとする、歴史的建造物の活用法について考えるシンポジウムを地元のNPO団体の協力を得て開催。千葉大学の学生とギリシャからの留学生に参加してもらったところ、留学生からは「家族や友人とまた訪れたい」との声が聞かれ、観光地としての魅力を引き出せることを実感した。
 これら3つの活動において、データ収集、研究、実践、発表と検証まで行うにあたり何度も壁にぶつかっては様々な工夫を試み、抜群のチームワークで明るく乗り切ってきた班員たち。「地元から他県まで、多くの人々の協力を得て企画を完成させることができた。地域創生には人とのつながり、特に産学官の連携が必要だと感じました」とキャプテンの松里紗さん。西川まいさんは、「地域の人々が親切に色々と教えてくれた。温かさを感じました」と話した。
 発表時には、同校特有の美しい立ちポーズと生き生きとした話し方で来場者を惹きつけた。「緊張したが楽しめた。努力の成果が実って嬉しい」と口を揃える。
 「一宮町の魅力を多くの人に知ってもらいたい」彼女たちの願いは、地方創生の実現へと確かにつながっていくことだろう。

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