心を整えて真剣勝負 『公式ワナゲ』がおもしろい! 生浜公民館ワナゲクラブ【千葉市】

誰もが親しんだことのある輪投げ。その輪投げにルールや用具を独自に整備して、新しいスポーツとして発展させたのが『公式ワナゲ』だ。千葉市中央区の生浜公民館ワナゲクラブでは月に4回の練習が行われている。現在会員は16名。頭にも身体にも良いという『公式ワナゲ』、クラブのメンバーは毎回練習に余念がない。

『公式ワナゲ』とは

ワナゲ板

『公式ワナゲ』は戦後まもなく元大阪府立大学教授の青木泰三さんによって考案され、1967年には『日本ワナゲ協会』が発足した。競技では60cm×60cmの正方形の台に配置された1~9の数字の棒を目掛けて、2m離れたラインから9本の輪を投げ、輪が入った棒の数字が得点となる。数字は縦・横・斜めのいずれの和も15となる配列で、そのどれか1列にビンゴのように輪が並んだ時は15点の倍の30点を獲得。すべての棒に1本ずつ輪が入った場合は、パーフェクトで300点となる。

 生浜公民館ワナゲクラブは2009年の結成。2010年に開催された千葉市輪投げ大会に10名が参加し、そのうち3名が350人中10位以内の好成績を収めた。『ワナゲクラブ』前会長の坂口興一さんも当時のメンバーの1人で、「やればうまくなるのでは」と、以来本格的に練習を始めた。2016年には『日本ワナゲ協会』千葉支部として『千葉市生浜公式ワナゲ協会』が設立された。同協会と『ワナゲクラブ』の現会長を務める遠藤三郎さんは、6年程前に入会。坂口さんと共に日本ワナゲ協会公認指導審判員として、様々な形で『公式ワナゲ』の普及活動を行っている。

全国大会で輝かしい成績

遠藤さん(前列左端)と坂口さん
(前列右から2番目)

『公式ワナゲ全国交流大会』は毎年10月、山形市で開催される(2020年は中止)。同クラブは2011年の第5回大会から出場し、個人戦では坂口さんが第5回~第8回大会の4年連続優勝と見事な成績を残した。坂口さんの強さの秘訣は、「毎日欠かさず一生懸命練習すること」。家では2時間かけて練習する。今まで投げたゲームは1ゲームごとすべて点数を記録し、その数13万回。成績は100回投げると85回がパーフェクト、確率は85%だ。坂口さんがプレーする姿は、協会のハンドブックの表紙も飾っている。
 1チーム3名で行われる団体戦ではこれまで2度優勝。坂口さんと遠藤さんは2回ともに優勝メンバーだ。遠藤さんは坂口さんを「機械のような人」と評する。坂口さんは、「遠藤さんは上達がとても速かったので、私も抜かれまいとして頑張りました」と話している。

みんなでワナゲを!仲間募集中

 

 ワナゲの魅力は老若男女を問わず、車いすでもプレーできること。1人でも、大勢でも楽しい。ゲームの状況に応じて作戦を練ったり、点数を計算することで頭の体操にもなる。基本は、「腰を落として目標に向かって真っすぐ投げる」こと。シンプルな競技だが、「見るのと違って、実際にやってみると難しいです。なかなか思うようには入りません」と昨年入会したばかりの渡辺由美子さん。練習では各人の投げるフォームも様々だ。それぞれが「何が悪いんだろう。なんでこうなるの」と自問自答しながら輪を投げる。2mという距離が近そうで遠く、ゴム製の輪は勢いが強いと台に弾かれてしまう。「精神力が大切」と皆、口をそろえる。実際、大勢の応援に囲まれる全国大会の決勝では点数は驚くほど低く、パーフェクトを出すことは至難の業だという。
 橋本敏子さんは、1度目の団体戦優勝チームのメンバー。「山形へは4回行きました。団体戦優勝した翌年の大会で、坂口さんと選手宣誓したのはいい思い出です」と振り返る。松田賢一さんは、2度目の団体戦優勝時のメンバー。「家で練習するときは、毎回100ゲームを練習します。クラブでは友だちとコミュニケーションをとれるのが楽しいです」。ゲームに取り組むメンバーの表情は実に真剣ながら、互いに声を掛け合い、和やかな雰囲気で練習は続く。宮原登さんは、「ワナゲを始めて5、6年ですが、なかなかうまくなりません。4年前に山形でパーフェクトを出したことが印象深いです」。板倉義晴さんは、「単純ですが、とても集中します。入った時の達成感があり、おもしろいです」と話す。
 全国ランキング戦も楽しみの1つ。クラブの練習でのゲームをすべて記録し協会に送ると、年度ごとに集計され成績上位者に賞状が贈られる。全国2300人もの参加者と居ながらにして競い合えるのは、メンバーにとって何よりの励みとなっている。ワナゲクラブの練習は毎月第1・3月曜と第2・4水曜の午後1時~3時で、現在会員を募集中。興味のある方は問合せを。

問合せ:生浜公民館ワナゲクラブ 遠藤さん
Tel.043・262・7318

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