自分の好きをボランティアに !

 3月15日(土)、 市制施行50周年記念『第10回ボランティアまつり』(市原市ボランティア連絡協議会主催)が市立牛久小学校体育館で開催され、会場は終始賑わいを見せた。ボランティアまつりは、市内の小学校を輪番会場とし、地域住民にボランティアの楽しさや志を理解して頂くと共に各グループの垣根を越えての親睦を高めてもらおうと毎年行われている。開会式の挨拶では、上坂一三会長(ボランティア連絡協議会)から始まり、佐久間市原市長、深谷会長(市社会福祉協議会)と続いた。
 記念講演では、農民作家である遠山あきさん(96)が自らの体験で深く心に刻まれた出来事を語った。千葉市稲毛区黒砂に登戸小学校の分教所に勤務していた頃、近くの高台には神社があり、そこには小さくかわいい表情をした7体のお地蔵様があった。戦争などにより現在は千葉市桜木霊園に移されていた。その脇には海難でなくなった子供らの碑や記念碑があり、記念碑には黒砂の海岸で起こった出来事と碑を建てたいきさつが書かれていた。「読んで感動しました」と遠山さん。後世に伝えたい言葉が深く刻まれていた。
 会場内は、おかんアート作品や竹細工などが展示され、福祉仲間たちによるショップやバザーなども行われ多くの人が買い物を楽しんでいた。作って遊ぼうコーナー(いちはらシルバー友の会)では、ペットボトルを利用して作るレーシングカー、不思議な動きをする浮沈子(ふちんし)などの手づくりおもちゃを丁寧に教えていた。親子で来ていた母親は「子どもたちが手作りで物を作る機会が少ないのでありがたいです」と語った。
 また、プロジェクターを使い鶴舞小学校の生徒4人がJRC(青少年赤十字)活動についての発表を行い、続いて2つのグループが日頃からの活動などの発表を行った。舞台では伝統芸能の鶴峯神社神楽(月日の巫女他)、八坂太鼓、鶴舞民謡おどりなどが披露され、来場者を楽しませていた。
お昼になると体育館の外では焼きたてのやきそば、さつま揚げなどを買い求める人の列ができ、市原高等学校の生徒も手際よく手伝っていた。生徒会長の鶴岡恵さんは「有志30名が参加してくれ嬉しいです。次に続けて行きたいです」と笑顔で語った。チーバくんも応援にかけつけ、まさに世代を超えての「まつり」となった。

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