産後のボディケアで美しい母に!

 市の健康づくり計画『健康いちはら21』の推進事業の一つ、元気はつらつ運動教室『美しい母になろう!産後のボディケア&フィットネス』(全2回)が市原市保健センターで奇数月に開かれている。若い世代は運動習慣のある人が比較的少ないので、産後3、4か月の母子対象に育児をしながらできる運動を体験してもらうのが目的。7月に開かれた同教室初日を取材した。
 講師はNPO法人マドレボニータ認定産後セルフケアインストラクターの若菜ひろみさん(36)。子育てをする体力をつけ、肩こり、腰痛、心の不調など産後のトラブルをケアする方法を伝授した。まず、赤ちゃんを抱っこしたり、床に寝かせたりした11人の母親が行ったのは、軽快な音楽に合わせ動く『バランスボールエクササイズ』。ボールに座り脚を付け根から外またにしっかり開き、ひざ裏の角度を90度以上にするという基本姿勢で、骨盤は床に対して垂直にし、背筋をのばして弾む。
 赤ちゃんと一緒にエクササイズするときは頭をひじと胸でしっかり固定し抱っこする。「音楽に合わせ規則正しく弾むと、心地よい振動が伝わり、ぐずる赤ちゃんの機嫌もよくなる」とのこと。足や腰を動かし、「骨盤底筋や子宮回りの筋肉を鍛える」、「リンパの集中する脚の付け根を刺激する」など運動効果について話し、笑顔で弾み続ける若菜さん。手の動きを加え徐々に動きを複雑にすると、何とかついていこうとする母親たちの明るい笑い声に赤ちゃんの声も交じり教室はさらに賑やかになった。両ひじを後ろに引き肩甲骨回りを動かすと肩こりの解消になり「新鮮な血液が流れよい母乳が出る」そうだ。
 およそ1時間弾んだあとは脳を活性化する『コミュニケーションスキルを磨く』ワーク。二人組になり「24時間以内に起きたよかったこと」をそれぞれ言葉にした。「よかったこと探しが目的ではなく、自分の関心がどこに向いているか分かり、客観視できる。他の人と分かち合うことで、相手のこともわかる。ぜひパートナーとやってみてほしい」。
 最後は日常生活の中でできる『セルフケア』。今回は「平らなお腹の作り方」。産後の体型が崩れる原因は「出産ではなく骨盤の角度」。正しい骨盤の角度(床に対して垂直)を支える筋肉を意識しながら、オムツ替え、立つ、座るという赤ちゃんとの生活を筋トレにしていく。「エクササイズさせてくれてありがとうという気持ちになれる」という。
 若菜さんは「出産後の女性は子育てが中心になり、自分の心身の悩みを後回しにしがち。自分の心と体をセルフケアし楽しい子育てをしてほしい」と話した。

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