ぷっちんべりんず 笑顔を届けます

 平成25年10月に『小さな親切実行章』、平成26年2月に善意や親切心から善い行いをした青少年を表彰する千葉県の『ライトブルー少年賞』を受賞したキッズベリーダンスチーム『ぷっちんべりんず』。市内外の福祉施設や病院10カ所以上をたびたび訪問し、笑顔を届けている。市原市辰巳台地区の子どもを中心に実際に踊るメンバーは4歳から中学1年生までの女の子13人だが、兄弟姉妹も裏方で協力するので総勢20人。放課後、宿題や部活が終わってから週3回柳橋貴子さん(39)宅に集まり、練習や話し合い、プレゼント制作などをする。
 同チームを率いる柳橋さんは3人の子どもがいる看護師。ピラティス、ベリーヨガ、シニアヨガの講師資格を持ち、ベリーダンス教室に通う。子ども時代は14年間日本舞踊を踊っていた。2011年の東日本大震災で多くの人から笑顔が消えたことに心を痛め、自宅に遊びに来る子どもたちと『ぷっちんべりんず』を立ち上げたという。地域の施設訪問をしながらメンバーと小遣いなどを貯めいつか被災地に行こうと夢を話し合っていたところ、受賞を知った医療法人が寄付を申し出てくれ今年3月、福島行きが実現した。
 訪ねたのはいわき市の仮設住宅。震災直後、福島から市原市の特別養護老人ホーム辰巳萬緑苑に一時避難したことがある人たちも駆けつけるなか舞台に立った。訪問について聞くと「つらいことがあったのに温かく迎えてくれた」と話したのは中学生。被災した海岸や中学校を案内され、福島の現実を目にし、無力感を感じながらも6年生は「自分たちでは何も変えられないと思った。でも笑顔は届けられた」ときっぱり言った。
 7月、訪ねたのは市原市椎津のグループホーム『リブフォーレスト姉崎』の七夕イベント。華やかな衣装と明るい笑顔で登場し、エキゾチックな曲や山本リンダ、美空ひばりの曲に合わせたダンスを披露した。童謡を歌ったりベリーダンスのポーズをとったりするリハビリを兼ねたレクリエーションを行うと、お年寄りたちは体を動かし、手をたたき、笑った。感激して声をかける女性に手をつなぎ寄り添うメンバーの姿も。最後に「みなさんが笑顔でいられますように」、「いつまでも長生きしてください」などと願った七夕の短冊を読み上げ、手作りのプレゼントを渡した。6年生の女の子は「泣いて喜んでくれるおばあちゃんを見て温かい気持ちになった」そうだ。帰るときにはお年寄りが名残惜しそうに窓から手を振りいつまでも見送っていた。
 日々の看護のなかで、さまざまな家庭環境の子どもを見てきた柳橋さんは「大人になったら今頑張ったことが心の支えになるはず」と考えている。後ろで隠れるように見ていた小学生も人前で立派に踊れるように成長する。喜んでくれた人たちへの感謝の言葉を口にする子どもたち。『ぷっちんべりんず』は子ども自身の笑顔の源でもある。訪問は2年先まで依頼がある。
 
問合せ 柳橋さん
soyokaze_l_studio@yahoo.co.jp

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