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【市原市】陶器も空気を吸って成長する
- 2019/4/5
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- 市原市
大網白里市出身で市原市在住の鵜澤綱夫さんは4月7日(日)まで、自宅敷地内にあるギャラリー『壺中庵』にて個展を開催中だ。飾られた作品は茶碗やオブジェ、花器、土鍋など多岐にわたり総数は優に100を超えている。
鵜澤さんが陶芸を始めたのは今から43年前、市原市役所に勤務している時だった。「第2子となる長男が生まれ、仕事の忙しさに忙殺される中、職場の同僚が市原市鶴舞の陶芸教室に通っていたことがきっかけで入会した」とか。無心に没頭できる陶芸の虜になり、1982年に自宅兼ギャラリーに灯油窯を築いた。次第に制作する量が増え、電気窯を購入。そして2007年、知り合いに頼んでついに穴窯を造ったが、そこは作品が電気窯の数倍入る広さ。以来、大量の薪を使い、80時間かけて焼き上げる窯焼きを続けている。
市原市内だけでなく千葉市や都内六本木、銀座、そして大学時代を過ごした松本市で個展を開催。陶芸を学ぶため様々な展示会に足を運ぶ労も惜しまず、結果、陶芸財団展で何度も入賞している。「重ねてきた様々な経験が、作品やタイトルにインスピレーションを与えてくれます。より情緒を表現できるように、書物や音楽から学んだりするのも楽しかったです。今後も可能な限り、薪窯と展示会を続けて行きたいですね」という鵜澤さんは、最後に「裏の山桜の大樹が綺麗に咲き誇っている姿も見ていただけます。ぜひ、遊びにいらしてください」と続けた。
開催時間は午前11時から午後17時。入場無料。詳細は問合せを。
問合せ:鵜澤さん
TEL.090・2768・1286
市原市中高根32の1