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人生イキイキと!いい繋がりはいつか自分の糧になる
- 2014/11/7
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ハワイアンバンド『ウッドベール』
市原市を拠点に活動するバンド『ウッド・ベール』は、聴く人に『リフレッシュ感!』を与えられることをモットーに、元気に練習を続けている。バンドとしては珍しい女性ベーシストでボーカルの新崎鐘登さんは、「今は6人で活動しています。以前は4人でしたが、メンバーの平均年齢は70歳。病気などの理由から入れ替わりもありました」と話す。
メンバーは他に、ギターの浅川武久さん、ウクレレの徳原達郎さん、スチールの竹重隼男さん、パーカッションの鈴木清明さん、大塚隆一さん。大塚さんはスチールやウクレレ、ベースなど多種に渡る楽器を使いこなし、同バンドでアドバイザーとしても活躍している。「みんなそれぞれ人生の苦楽を味わってきました。人間、子どもや配偶者、色んなことに惑わされているけれど、自分の人生は自分のもの。幸せや楽しいことも自分で決めるんです。私たちは、自分のやりたいことをするように心がけて、イキイキと楽しんでいます」と新崎さん。
『ウッド・ベール』が練習を行うのは月2回。メンバーは長生郡にある長柄ダムを見下ろせるロッジで丸1日を過ごす。このロッジは、新崎さんが自ら増改築を繰り返しながら完成させたもので、楽器設備の他にも、フラワーアレンジメントや絵画が飾られ素敵な内装になっている。ウッドデッキに出れば、秋の季節は風も気持ち良く、メンバーもリフレッシュした気持ちになるという。『ウッド・ベール』というバンド名も、この場所が由来になっている。「木のベールに囲まれたこの場所はとても素敵なんです。ここにはコーヒーを飲みに来てくれる友達もいるので、リクエストを受けて、メンバーと演奏したりするんです」と新崎さんは続ける。ゆったりと時間が流れる中での演奏は、なによりの癒しになっている。
「ボランティア活動ですので、お問い合わせいただければ出演依頼も引き受けます」と笑顔を見せる新崎さん。これまで、四街道市のイベントホールや菊間コミュニティセンター、youホールでの敬老会などに出演してきた。「メンバーは『ウッド・ベール』以外にも音楽活動をしていますので、全員が集まるということは結構難しいんです。でも、練習を続けていくうちにかなり上達もしました。大塚さんがアドバイザーとして音についてや、ハモりを入れたほうがいいなど色々な指示を出してくれるのですごく助かります」と語る新崎さんが、バンド活動を続けていて一番嬉しいのは「イベントから帰ってきて、演出を見ていてくれた方からの声をいただくとき」だとか。
主に演奏するのは、ハワイアン音楽やカントリーミュージック。年齢層が上になると、言葉の問題などからすべてを理解するのは難しい。そこで、その世代が高校生のころに流行っていた曲を取り入れることも多い。
ただ、年代が高いための問題もある。ベースやパーカッション、スチールなど色々な楽器を扱っているからこそ、機材の運搬が大変なのだ。運んでくれるような専門の人もいない、でも道具は持っていかなければならない。「セッティングをするにも時間がかかってしまう」という。それでもバンド活動を続けるのは、観客の笑顔を見るためと、ほんの少しの好奇心かもしれない。
新崎さんは、「お年寄りの方でも、探究心を持って頑張っている方や目標を持っている方は目がキラキラとしています。子どもたちが写真を撮ると輝いているのと同じです。私が大切にしているのは、目標と愛と夢を持つこと」と熱く話す。夢があれば、叶うまで元気で頑張ることができる。目標を持つことで意識が変わる。そして、恋愛だけでなく誰かを大切に愛することで、イキイキと暮らせるのだ。
『ウッド・ベール』はなにより新崎さんのトークが魅力の1つ。「ベースをしながら歌うのはとても大変ですが、誘ってくれるのは嬉しいのでイベントにも喜んで参加しています。演奏の合間にするトークでは、流行りのコメディアンのフレーズも入れるので、評判は上々です」と満面の笑みを見せた。年に3回ロッジで『ふれあいライブ』を開催していて、次回は12月6日(土)13時からを予定。コーヒーを飲みながら演奏を聴けるチャンス。詳細は新崎さんまで問合せを。
問合せ 新崎さん
TEL 090-3438-1575