秘仏 十一面観音菩薩像ご開帳

国指定重要文化財 笠森観音

 長生郡長南町にある笠森観音で、今月18日まで本尊の十一面観音菩薩像が一般公開されている。
 笠森観音は、正式名称を天台宗・別格大本山笠森寺と称し、延暦3(784)年、伝教大師最澄上人が楠の霊木で十一面観音菩薩像を刻み、山上に安置し開基したと伝えられている。
 観音堂は長元元年(1028)、後一条天皇の勅願により建立され、その建築様式は日本唯一の四方懸造として、明治41(1908)年、国宝に。昭和25(1950)年には、文化財保護法の制定により国指定重要文化財となった。また周辺の山々は県立笠森鶴舞自然公園に指定されており、特に観音山は昭和45(1970)年、国指定天然記念物笠森寺自然林として保護されている。
 本尊ご開帳は午と丑の年に行われ、今年は5年ぶり、次回は7年後。全国各地からの参拝客で賑わう笠森観音。普段は「お厨子」と呼ばれる扉が閉まっているが、公開中は開かれ拝顔できる。観音像は高さ2メートル20センチの一木造り。是非、観音様に会いに行かれては。岩の上に建てられた観音堂の回廊からは房総の山並みが一望できる。
 開堂時間は8~16時、雨天は閉堂。

問合せ 笠森観音
TEL 0475・46・0536

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ

今週のシティライフ掲載記事

  1. 【写真】第1展示室  人々の暮らしを様々な面で支えている人工衛星。ロケットで打ち上げられた人工衛星は地球の周回軌道に投入さ…
  2. 【写真】教室の講師と子どもたち  JR浜野駅前と五井駅前でダンススタジオを経営する堀切徳彦さんは、ダンス仲間にはNALUの…
  3.  市原市不入の市原湖畔美術館にて、企画展『レイクサイドスペシフィック!─夏休みの美術館観察』が7月20日(土)に開幕する。同館は1995年竣…
  4. 【写真】長沼結子さん(中央)と信啓さん(右) 『ちょうなん西小カフェ』は、長生郡長南町の100年以上続いた小学校の廃校をリ…
  5.  沢沿いを歩いていたら、枯れ木にイヌセンボンタケがびっしりと出ていました。傘の大きさは1センチほどの小さなキノコです。イヌと名の付くものは人…
  6. 『道の駅グリーンファーム館山』は、館山市が掲げる地域振興策『食のまちづくり』の拠点施設として今年2月にオープン。温暖な気候と豊かな自然に恵…
  7.  睦沢町在住の風景写真家・清野彰さん写真展『自然の彩り&アートの世界』が、7月16日(火)~31日(水)、つるまい美術館(市原市鶴舞)にて開…
  8.  子育て中の悩みは尽きないものですが、漠然と考えている悩みでも、種類別にしてみると頭の整理ができて、少し楽になるかもしれません。まずは、悩み…
  9. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1. 【写真】第1展示室  人々の暮らしを様々な面で支えている人工衛星。ロケットで打ち上げられた人工衛星は地球の周回軌道に投入さ…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る