音楽でつながる素敵な仲間

ピアノサークル フォルテシモ

 ピアノの生演奏で行う、贅沢なラジオ体操で元気にスタート。続いて手で_拍子をとるリズム打ち。そしてキーボードでコード(和音)を弾いて覚える。どちらも『ミッキーマウス・マーチ』などのピアノ伴奏に合わせて行うので、楽しくテンポよくレッスンが進む。辰巳公民館で毎月第1・3金曜日に活動を行っている、初心者向けのピアノサークル『フォルテシモ』の練習風景だ。16年前に同公民館主催のピアノ教室で講師を務めたヤマハ音楽教室講師、倉升(くらます)美佐子さんと当時の受講生で結成された。メンバーは入れ替わりながら、現在は22名で和気あいあいと活動している。最年長で16年間続けている85歳の女性は「ボケ防止にやっています。仲間に会っておしゃべりできるのが楽しい。レッスン後にラン_チをしたり、育てている草花の苗を持ち寄って交換したりすることもあります。演奏会は、大勢いるので弾けなければ手を休めてもいいし、自分のペースで気楽にやっています。緊張なんてしませんよ」と明るく笑う。
 基本練習のあとは今までに習得してきた『明日に架ける橋』、『喜びの歌』など数曲をみんなで弾く。右手だけ、左手だけ、両手でとレベルは人それぞれ。鍵盤を叩くことがままならず、楽譜を見ているだけの人も。「どこを弾いているかわからないわ」と苦笑する声も聞こえる。だが、それでいい。「テクニックを追求するのではなく、完成したときの喜びを味わってほしい」と話す倉升さんが掲げているピアノ上達のコツは、「無理せず、焦らず、一歩ずつ」。他人と比較しないということも大切だ。初めて入会した人にも「だいじょうぶ、だいじょうぶ。楽譜にドレミをカタカナで書き込んでいいから」と明るく優しく教える。リズム打ちは意外と高度だが、黒板に書かれた音符の長さがわからない人も、周りの上手な人に合わせて手を叩くことを繰り返すうちに少しずつ体得していくことができる。楽譜を追うことについていけていない人には「今、ここだよ」と教え合うなどメンバー同士で助け合う場面も。「温かく、フレンドリーな雰囲気で仲間意識が強いことがサークル長続きの秘訣です」と倉升さん。一方、「先生が楽しい。倉升先生だから続けられる」とメンバーは口を揃える。
 10月18日には同公民館の文化際で『昴』、『渚のアデリーヌ』などの曲を披露した。そのほか、毎年6月には老人保健施設を訪問、昨年5月にはYOUホールで他のサークルと共に『輝け!シニアのコンサート』を行った。演奏した曲は『花』、『少年時代』、『ララルー』など。客席は超満員で「きれいな演奏だったよ」との感想が聴衆からもらえた。「老人施設では、約30名の方がロビーに下りてきて聞いて下さいます。拍手して喜んでもらえるので嬉しい」とメンバーの女性。加えて、年に2回、7月と12月には同公民館の視聴覚室で公開のミニコンサートを行っており、一人ずつ練習した成果を発表する。12月は19日(金)10時から11時半まで。現在は同コンサートに向け、個人レッスンも交えながらそれぞれ練習に励んでいる。「1時間半みっちりの練習なので結構疲れます。でも、発表会があるから頑張ろうと思う。家でもしっかり練習しますよ」と話す熱心なメンバーのコメント通り、1時間半のレッスン内容は体系的で盛りだくさん。ただ楽しいだけではなく、「もう少し強く鍵盤を押して」などわかりやすいアドバイスをする倉升さん。わからないことはいつでも気軽に質問できる雰囲気もいいのだろう。入会して2年半という男性は「最初は楽譜も読めず、レッスンについていけなかった。でも今は、楽譜にドレミのカタカナを振らなくても読めるようになりました」と話す。
 代表が挨拶時に声掛けをする、当番が楽譜を用意するなどそれぞれが役割を果たし、しっかりとした組織ができていることも同サークルが長年継続している要素だといえる。アットホームで笑顔の絶えない同サークル、一人ひとりが仲間と共に自分のペースで音楽を純粋に楽しんでいる、そんな印象を受けた。
 興味を持たれた方は、19日のミニコンサートに足を運んでみては?
 メンバー募集中。キーボードは各自で用意して持参。

問合せ 山口さん
TEL 0436・74・8065

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ

今週のシティライフ掲載記事

  1. 【写真】大人のサポートでよりダイナミックな動きが楽しめるファンクショントンネル  更級に『いちはら子ども未来館・通称we(…
  2. 【写真】「川面に映える」Ⓒ市原光恵  6月6日から11日、夢ホール(市原市更級)で『小湊鐵道を撮る仲間たち』展が開催される…
  3.  5月26日(日)、市原市市民会館の大ホールで『第17回 シニアアンサンブル全国大会 創立25周年記念』が開催される。主催はNPO法人全日本…
  4.  初夏のこの時期、夕暮れから夜にかけて「ホッホウ、ホッホウ」と繰り返す声を耳にすることがある。アオバズクの鳴き声だ。木の樹洞を巣にするので、…
  5.  移住者の視点で、いすみ市と周辺の魅力的な場所をまとめたガイドブック『田舎歩き方・ 暮らし方♯1 千葉県いすみ市とその周辺2024』が4月2…
  6.  ティラノサウルス、トリケラトプス親子、ベロキラプトルなど、紀元前3000年前に存在した巨大な恐竜たちが千葉港に大集結。  リアルな恐竜ロ…
  7.  文学を愛する仲間たちが発刊する文学同人誌『槇』。46年前の1977年(昭和52年)に設立された『槇の会』が発行している。  同会は、『雪…
  8. 【写真】アブドゥルラーマン・アブダラ『最後の3人』(平三)  千葉県誕生150周年記念事業『百年後芸術祭~環境と欲望~内房…
  9. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1. 【写真】大人のサポートでよりダイナミックな動きが楽しめるファンクショントンネル  更級に『いちはら子ども未来館・通称we(…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る