強く美しい里山のシンボル! オオタカ

 オオタカは、「一富士二鷹三なすび」「能ある鷹は爪を隠す」のように諺にも登場し、昔から身近な鷹として親しまれてきた。また、小動物や野鳥の狩りが上手なことから、古くは鷹狩りとして重用された。特に、江戸時代には幕府内に、オオタカの飼育、調教を行う鷹匠役所なるものが設置され、将軍は好んで鷹狩りを行っていたようである。
 オオタカは、全長50cm、カラスとほぼ同じ大きさだ。白い胸には褐色の斑、頭から背面は暗青灰色で、眉斑が白い。精悍な顔つきとスタイリッシュな体型、生態系の頂点に位置する強さを持ち、勇壮なタカとして人気がある。オオタカの名前の由来は諸説あるが、背面の暗青灰色の青が変化して「アオタカ」から「オオタカ」になったと言われている。年間を通し、市原近郊で観察できる。
 オオタカは、開発による生息環境の悪化や密猟などで数を減らし、1993年制定「種の保存法」に基づく環境省レッドリストの登録により、「国内希少野生動植物」として保護されてきた。道路工事や宅地開発現場にオオタカの営巣地があった場合、工事の中止、変更、回避などの措置が取られた。環境省は、保護対策の効果で生息数が増加傾向にあるとし、2012年に絶滅危惧種から準絶滅危惧種に変更、最近では、希少種解除を検討している。これにより、再び減少が懸念され、単に生息数の増減で拙速に「解除」するのではなく、生態系保全の観点から慎重に対応すべきなど、熱い議論となっている。
 野山でオオタカを見つける方法は主に3つ。1つ目は、「キィキィキィ・・」の特徴ある甲高い鳴き声。2つ目は、カラスが騒いだ時。オオタカとカラス集団のバトルがあるかもしれない。3つ目は、カモなどが一斉に飛びたった時。上空にオオタカがいる可能性がある。探してみよう!!

ナチュラリストネット/岡 嘉弘

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