母に友に心を送る絵手紙

 夏の野菜や花をハガキとウチワにかく南総公民館主催事業『絵手紙教室』(全3回)が開かれた。初回の6月1日、『動かなければ出会えない』という絵手紙の創始者小池邦夫氏の言葉を引用し、「今日みなさんは動いたから出会えた」と9人の参加者を笑顔で迎えたのは日本絵手紙協会公認講師向井艶子さん。半畳ほどもある和紙、柏餅の葉、木片にと自由な発想でかかれた手紙を見せ、「相手を思う心を送る」絵手紙の楽しさを語った。
 はじめに向井さんが教えたのは、にじみやすい画仙紙のハガキに墨と顔彩を使う基本。「輪郭と言葉は、長い筆に墨をたっぷりつけ、筆の端を軽く3本指で持ち、1秒に1ミリずつ進める」、「色は短い筆でたたくよう塗る」など。線や名前を練習したあと、タケノコ、青梅、ピーマンなどを持参した参加者に「1枚のハガキにひとつだけ、下書きなしで大きくかくように」と促した。
 「ニンニクが富士山のよう」、「まあいいかとかこうかな」と楽しそうにおしゃべりしながら筆を進める参加者たち。ソラマメをかき「虫みたい」と言う女性に向井さんが「青虫じゃないよとかけば」と助言すると、下手もユーモアに転じる。文を添え、最後に消しゴムハンコを押すと絵がより引き立った。
 「認知症の母に昔を思い出してほしい」、「95歳の母は耳が遠く電話で話せないから」、「友だちに送る」などそれぞれの思いを込め完成。向井さんは「かいたら必ずポストに投函して」と勧めた。教室は冬にも開講予定。

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