ホントはとっても単純、犬の気持ち

 犬連れの人たちの散歩コースとしても親しまれている、ちはら台公園には1500㎡の広いドッグランがある。そういった施設の紹介と利用促進を目的とし、昨秋、『ちはら台ドッグクラブ』と『(公財)市原市地域振興財団』共催の『犬のしつけ個別相談会』が行われた。相談役は『わんちゃんの家庭教師 ぽちのせんせい』ドッグトレーナーの菊地美奈子さん。8組が、1組30分ずつの個別相談を受けに訪れた。
 まずやってきたのは陽気な性格の大型犬、エアデールテリアのジュジュちゃん(3歳、メス)。他の犬が視界に入るとすぐに興奮、吠えて飛びかかろうとする。「しっぽを立てているので怖がっているのではなく、追い回したくてワクワクしている状態ですね」と菊地さん。対処法は犬の嫌がることを見つけ抑止力とすること。通りかかった散歩中の犬に吠え飛びつこうとしたジュジュの目の前で、菊地さんは小石を入れた2リットルのペットボトルを振りかざした。「ガラガラ」という音に驚いて退くジュジュ。数回、この動作を繰り返すと早くも効果が。他の犬を見ても吠えなくなったのだ。「毎回、必ず同じ動作をすることが大事。振り上げるアクションは派手めに。吠えなくなったら褒めてあげて」
 「やきもちをやくのです」と飼い主が連れてきたのはミニチュアダックスフンドのツナくん(6歳、オス)。飼い主が7カ月の孫を抱くと、キャンキャン鳴いて赤ちゃんの足に噛みつこうとする。だが、赤ちゃんが1人でいるときには特に興味を示さない。菊地さんの口からは「やきもちではなく、赤ちゃんが怖いのです」と驚くべき答え。得体の知れない赤ちゃんの存在が怖いが、自分1人では近づくこともできない。飼い主が一緒だと安心して攻撃に出るのだという。「飼い主にとって赤ちゃんは大切なものだと教えてください。音が出るものなどで驚かすといい」とアドバイス。「目からうろこです。来てよかった」と飼い主はホッとした表情。その他の犬にも、様々な状況で小石入りのペットボトルは効果てきめんだった。1つ用意しておくといいかもしれない。
 「人間は複雑に考えがちだが犬の気持ちは単純。相手の立場に立って考えたりはできないので、やきもちをやく、相手を困らせようとする、思いやる、といったことはしません。自分の得になる行動をとり損になることを避けているだけです。ただ、そのためには驚くほど頭を使うので、飼い主さんはつい擬人化してしまうのでしょう」とのこと。新たな発見となったのでは。

問合せ 菊地さん
TEL 090・3339・8518

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