季節のスケッチ

俳画と文 松下佳紀

 スーパーで鯛焼を売っていたので懐かしく思い買った。冷めていたので電子レンジでチンした。その温かさと餡の甘さは渋茶に良く合った。今から五十年以上も昔だが、下町の小店で買ったそれは新聞紙で包んで渡された。私はその温もりを抱くように家路を急いだことを思い出す▼鯛焼の誕生は明治時代とか。今では各地に専門店があり、中味はチョコレートやクリーム、さらに総菜まであるそうだ▼鯛焼にこれほど人気があるのは日本人好みの目出度い鯛の形にありそうだ。それに加え、さほど値も張らず、老いも若きも気軽に食せるからだ。この庶民的な菓子は末永く伝承されるであろうが、中味は何が好きかと問われたら、私は迷わず餡と答えるだろう。

●松下佳紀
 昭和15年市川市生。東洋美術夜間グラフィックデザイン科卒。昭和39年新宿画廊で第1回個展。6カ月間の自転車日本1周スケッチ旅行の後、各地で個展、2人展、グループ展などを開催。イラストレーション、子どもの絵本、オリジナル俳画、陶芸などを手がける画家。

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ

今週のシティライフ掲載記事

  1.  ハーブの苗を買ったら、育て方やハーブの活用法まで教えてもらえたり、石に好きな絵を思いのままに描いたり……お得な買い物や、楽しい体験、あった…
  2.  毎年5月、繁殖のために東南アジア方面から、日本に渡って来るサンコウチョウをご存知だろうか? オスの明るい水色のアイリングと嘴が熱帯を感じさ…
  3.  首都圏ほかで相次ぐ自粛要請が行われている、新型コロナウイルスの予防。3月下旬から、急に感染者数が増えています。  ウイルスは人が人に移す…
  4.  先日、家の片づけをしていたら、我が子たちが小さかった頃の写真が出てきました。どこかへ旅行に行ったときの写真なのでしょう。上の子が小学生で、…
  5.  山武市本須賀海岸のほど近く、住宅街の一角に、和泉奏平美術館がある。1993年に48才と若くして逝った画家・和泉奏平の遺作を、自宅アト…
  6. ◇新型コロナで不審な電話が増加中!  県内の個人宅では、「コロナのことで調べている」という不審な電話が確認されています。市役所職員を…
  7.  2020年は「更級日記」作者・菅原孝標娘(すがわらのたかすえのむすめ)の帰京から1000年。作者は父の上総介(かずさのすけ)任務に伴い、上…
  8.  市原市内の古道に道標を作成・設置し、椎津城跡の整備に協力するなど、文化遺産啓発活動や地域行事に協力を続けている姉崎高校の生徒らが、この…
  9. 11月23日(土)、千葉市中央区のそごう千葉店で開催された『市原市・房総 災害復興フェア』。9月、10月に千葉県を襲った台風15号や暴風雨は…
  10.  毎年、年末は空き巣などの被害が増加する。また、今年は台風15号・19号の被害を狙った悪質商法や盗難事件等も発生しており、千葉県警察で…

ピックアップ記事

  1.  ハーブの苗を買ったら、育て方やハーブの活用法まで教えてもらえたり、石に好きな絵を思いのままに描いたり……お得な買い物や、楽しい体験、あった…

イベント情報まとめ

  1. ※イベントの開催につきまして、ご確認の上ご参加いただきますようお願い申し上げます。 ◆サークル ・よさこいチーム飛翠迅 毎(月) 19~2…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る