- Home
- 市原版, シティライフ掲載記事
- きらめく世界のダンスショー
きらめく世界のダンスショー
- 2017/2/17
- 市原版, シティライフ掲載記事

家でクリスマスの飾りつけをしなくても、ご馳走やプレゼントを用意しなくても「公民館で華やかな気分を味わい、楽しい時間を過ごしてほしい」という職員の思いのこもった南総公民館主催事業『クリスマスパーティ 世界のダンス』(入場無料)が開かれた。昨年12月、舞台に立ったのは地域で活動する出演者たち。サンタクロースに扮した職員や同館運営委員会が出迎えた体育館で、乳児からお年寄りまでおよそ150人がダンスショーを楽しんだ。
舞台下に登場したのは戸田コミュニティセンターで活動するサークル『トーンチャイム 結』。ハンドベルや細長いパイプを鳴らすトーンチャイムで演奏をはじめると、ざわついていた会場は静まり清らかな音で満たされた。幕が上がり、サンタや雪の結晶で飾られた眩い舞台に現れたのは、茂原を中心に演奏活動するバンド『ねぎバンバン』。ボーカルはシャンシャンシャンと音の出る楽器のシェーカーやクラベスを観客に配り、一緒に演奏することを促し、クリスマスソングやオリジナル曲を歌った。「次はアニメちびまる子ちゃんの歌です」と呼びかけると子どもたちは「知ってる」と嬉しそうに応え、元気な歌声を響かせた。
続いては昨年8月からスタートした同館フラダンス教室の生徒の踊り。ほとんど初心者というが、数カ月練習しただけとは思えない堂々とした立ち姿。本郷希子さんら講師陣による『ホワイトクリスマス』もハワイ風にアレンジされて披露された。
はつらつと登場したのはダンスヴォーカルグループ『牧野麗奈 WHIH PAIN BLUE(パイン ブルー)』。伸びのある歌声とヒップホップダンスで、アメリカの楽曲『恋人たちのクリスマス』やポップなウィンターソングメドレーで会場を盛り上げた。さらに「右手、左手、キラキラキラ」と観客に踊りの手ほどき。お年寄りも子どもも立ち上がって『ジングルベル』でダンス、ダンス、ダンス。
次なる舞台に現れたのは姉崎の『YUMIフラメンコ教室』のメンバー。スパニッシュギターと歌の生演奏で迫力あるステップを踏んで大人の魅力を見せつけた。次々と衣装を変えて登場したのは牛久のベリーダンス教室『スタジオリリー』と八幡宿在住のタヒチアンダンサー『タヒート さゆり』。若さと色気漂うあでやかな競演に観客は釘付けとなった。
きらびやかで幸せな時間はあっという間に終わり。40代の女性は「音響も飾りも本格的で素晴らしかった」、小学生の女の子たちは「楽器を持てて楽しかった」と公民館サンタからプレゼントを受け取っていた。