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いちはらふるさと点描
- 2018/10/19
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~波の伊八~
市原市の真高寺を訪れた時、伊八の作品に出会った。欄間の宮彫師、武志伊八郎信由は1751年に鴨川市で生まれました。その持つ彫の技は竜の恐ろしい程の華麗さです。その他の作品との出会いも沢山あります。中でも伊八の波の彫刻は優美でもあり考えられない様なフォームを湛えた迫力のある波です。
その彼が親交の有ったと思われる葛飾北斎の神奈川沖浪裏に影響を及ぼした可能性と北斎の作品がヨーロッパ諸国の画壇の人々(ゴッホ、モネ、マネ、ゴーギャン、ドガ、ロートレック、ボナール)音楽家のドビュッシー交響曲ラ・メール(海)に与えたインパクトと影響は素晴らしい物でした。通常日本はヨーロッパ諸国から常に文化を受けた印象が強い中で、日本からの貢献もある例として非常に意義深い事柄と言えます。
いつ見ても素晴らしい北斎の神奈川沖浪裏の浮世絵の爆発的なエネルギー等から、約140年前ヨーロッパに流行したジャポニスムにより、日本に対する評価と意識が上がったと推察します。これは千葉県民、全ての日本人の誇りとして私も心豊かに生きていこうと思いました。
市原市写真連盟ちはら台フォトクラブ
香川八束