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いちはらふるさと点描
- 2019/8/23
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光徳寺
市原市中野にある光徳寺は、五百年余りの歴史を持つ日蓮宗の古刹です。山門の両脇には日蓮聖人の像があり、テンポの良いお経に誘われて参道を歩くと、奥の境内にはなんと五百体余りの羅漢がお釈迦様の前に整然と並んでいてまさに圧巻の光景です。
羅漢とは、悟りを開いた高徳な仏教修行者の尊称だそうです。表情豊かでポーズもそれぞれ、気合いの入った厳しい表情、孫の手で背中を掻くユーモラスな姿、幼子を抱いていたり、哀愁のある背中も魅力的でどれも人間味が溢れています。写真は雨の日の羅漢さんで、表情と仕草が実に面白かったです。 幸福を願い、相手を思いやり、どっしりと構えていて大らかな羅漢を見ていると心が洗われます。梅雨の紫陽花、盛夏には蝉時雨、木陰の涼しいベンチもあります。秋は大銀杏の黄葉、時には羅漢の指にとんぼが戯れ、とても風情があります。お正月は初詣など、四季折々訪れてみては如何ですか。
(市原市写真連盟 ちはら台フォトクラブ 三浦映代)