蜜蜂たちにも人間や他の動物たちと同じ様に個性があります。忙しく動き回っている蜂、着地でひっくり返る慌てん坊の蜂、花粉を脚で目一杯運んで来る働き者もいれば、ほんの少ししか運ばないちゃっかり者など。スズメバチと勇敢に戦う蜂もいれば一目散に逃げてしまう蜂もいます。きっと巣箱の中では、人間の社会と同じ様に喧嘩やお喋り、悲しい事や嬉しい事など、色々な出来事が起こっているに違いありません。夏にあれ程いた大群も、冬の最後にはマグカップ一杯分程の数にまで落ち込んでしまいます。群れが無事冬を越せるか否かは、本当にギリギリの所で行われているのです。
さて今回のレシピ。我が家に来るレバーの苦手なお客様に、敢えてレバーのパスタを試食して貰う事があります。最初は恐る恐る不安そうに一口だけ食べますが、すぐに表情が変わって「美味しい!」と、皆さん見事に苦手意識を克服していかれます。
 レバーはよく血を洗い落とし、臭みをしっかりと取りさえすればとてもコクがあり、しかも栄養豊富なのですから、敬遠している手はありません。ジビエ料理のイノシシの肉など、しっかりと血を抜いた肉とそうでない物との間では美味しさに差が出るのと同じ理由です。
レバーはビタミンA、B2、必須アミノ酸、鉄分などが豊富に含まれ、動脈硬化、粘膜保護、貧血などに効果があります。今回使用のハーブのパセリにも、ビタミンK、E、Cや鉄分、カリウムなどのミネラルが豊富で、抗発ガン、免疫賦活作用や髪の毛の健康、視力維持などにも効果があるとされています。

★レバーのパスタ
●材料(2人分)
パスタ160g、鶏レバー4個、玉ねぎ(縦に薄切り)1個、ニンニク(微塵切り) 2片、鷹の爪1本、赤ワイン50ml、イタリアンパセリ(微塵切り、普通のパセリでも可) 大匙4、フォンドボー大匙2、塩胡椒 少々、トッピング用パセリ(微塵切り) 、オリーブオイル大匙6
●作り方
①レバーに切込みを入れ、中の血を流水下で洗い落とす。豆乳か牛乳の中に十分に浸る様にし、半日ほど漬けて臭みを取る。
②熱したフライパンにオリーブオイルをひき、ニンニク、鷹の爪を入れて弱火にかける
③玉ねぎを加え、飴色になるまで20分程炒める。
④鶏レバーを2㎝幅に切って③に加え、強火で炒めながら塩胡椒を加える。
⑤赤ワイン、フォンドボー、パセリを加え、かき混ぜながら軽く煮込む。
⑥別の鍋でパスタを茹で、⑤に移してよく絡める。
⑦さらに塩胡椒で味を整え、皿に盛ったら残りのパセリをトッピングする。

長谷川良二
市原市在住。ハーブコーディネーター、ガーデニングコーディネーター、歯科医師。公民館でのハーブの指導や、料理教室を開催しながら自然栽培で野菜を育て、養鶏、養蜂にもトライ中。

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