和太鼓とライブペイントの競演~「奏…仏法と和太鼓とアートの集い」開催~【市原市】

 5月7日(日)、姉崎の『弘教寺もんしんと会館』で『奏…仏法と和太鼓とアートの集い』が開催された。

 当日、会場内では飲食出店もあり、『ikuiro caff(カフ)』のオーガニック豆使用の挽き立て・淹れ立てのハンドドリップコーヒー、フードショップ旭屋の自然食品、『タオの食卓』のビーガン食材使用・タコライスなどの弁当販売が行われた。特に『タオの食卓』は、「唐揚げなのにトリ肉が使われていなくて、彩りも綺麗で量もタップリ!」と来場者に大人気。またikuiroさん主宰のアートワークショップでは、オリジナルの『地球コースター』が制作でき、多くの参加者で賑わっていた。

 イベントは13時から、まずは弘教寺住職・小林覚城さんの法話でスタート。集まった若い人たちにも伝わるようにと仏教を分かりやすくかみ砕いた内容で、聞き入った参加者たちは「初めてお坊さんのお話を聞きました。とても興味深かった」と好評の様子。そして、育色工房・ikuiroさんの登場。縦1・8メートル、横3・6メートルという巨大なキャンバスに、『描いては消す』を繰り返しながら、色を重ねて深みを出していくライブペイントを開始した。同時に、日本太鼓『TAKERU』のお弟子さんや塾生が太鼓演奏を披露。塾生には小学3年生の子どもも含まれていたが、驚きの迫力あるバチ捌きを見せた。途中、バチが折れ飛ぶというアクシデントもあったが、「そのまま力強く太鼓を叩き続ける姿勢に太鼓奏者の気迫を感じました」と、参加者から惜しみない拍手が送られた。

 最後はTAKERUさん本人の演奏。片面にikuiroさんが描いたという龍の大太鼓を打ち鳴らすと、振動がダイレクトに伝わり、会場全体がその気迫に飲み込まれていく。汗が噴き出す激しいバチ捌きにも関わらず、TAKERUさんは時折笑顔を見せ、聴衆を魅了。「いつの間にか演奏に完全に引き込まれ、実際に自分の身体も太鼓に共鳴し、震動していることを感じて凄かった」と話す参加者もいたほど。

 TAKERUさんは「雨天にも関わらず多くの方が参加してくれて嬉しい。屋内は屋外での演奏に比べ、太鼓の響きが自分にも良く伝わり、演奏しやすかった。太鼓の力でみんなを元気にしたい。塾生の子どもたちにも、この太鼓パワーのバトンを渡し、伝えていきたい」と語った。和太鼓教室『TAKERUの会』は市原支部もあり、興味のある方は問合せて欲しいとのこと。

 なお、今回のikuiroさんの作品は、ポストカードにして1枚500円で販売し、売上げの一部は市内の児童養護施設や子育て支援団体に寄付をするという。3時間に渡る、まさにテーマだった『~心打ち振るわせるもの~』そのものの感動イベントとなった。

 

問合せ
・日本太鼓TAKERU
office@nippondaiko.com
・育色工房
ikuiro@gmail.com
・浄土真宗 弘教寺
Tel.0436・62・8789

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