多彩な楽しいイベント、行政による療育相談も!~いちはら子ども未来館~【市原市】

【写真】大人のサポートでよりダイナミックな動きが楽しめるファンクショントンネル

 

 更級に『いちはら子ども未来館・通称we(ウィー)ほーる』がオープンしてから約2カ月。認知度が上がり利用者が増加中とのこと。保育士、看護師が常駐し、主に0歳児から小学校低学年までを対象にしたちびっこプラザ、小学生以上におすすめのプレゼンテーションテラス、放課後の中高生に利用してもらえたら…と曜日を決めて解放する体育室や多目的ホールなど、子育て支援の総合的な拠点施設として、日々の運営に加え、多彩なイベントも次々展開する同館。館長の藤田大輔さんらに話を聞いた。

館長の思い

藤田館長(左から2番目)と運営スタッフ

 入り口すぐのプレゼンテーションテラスには、遊具のあるプレイマット、ストリートピアノ、テーブル席などが置かれ、フリーWi|Fiが繋がる。「ここではどんなことができるんですか?」と初来館し質問した中学生グループは、友だちと飲食、お喋り、ボードゲーム、宿題などができること、体育室ではスポーツができること、6月からeスポーツチャレンジイベントも始まることなどを知ると、期待いっぱいの様子を見せた。

 エレベーター横の廊下の先には、主に0歳児から2歳児を対象にした『子育てサロン』、3歳以上から小学校低学年ぐらいまでを対象にした『プレイルーム』があり、各年齢の子どもが楽しめる遊具が備えられている。さらにサロン内には、ハイハイから伝い歩きまでの子ども限定のスペースが分けられている。

子どもの利用優先だが一般利用も可の体育室

 託児スペースでは1歳児から未就学児を対象に1日1回2時間までの託児サービスが利用可能(無料)。利用登録制となっており、登録用紙を記入し終えた保護者は「子どもの授業参観があるので、兄弟を預かってもらえて助かります』と笑顔で話してくれた。0歳児対象の15分程度の預かりもある(利用に関する詳細はHP参照または問合せを)。

 プレイルームには大型遊具もあり人気だ。孫二人を連れて遊びに来た女性は「室内だから安心できます。公園のように広すぎないところがいいですね」と微笑み、5歳ぐらいの女児は「ここで今日初めてお友だちができたの!」と嬉しそう。知人の親子と5人で来館した藤間さんは「小学校の入学式で情報提供があり、ここのことは知っていましたが来たのは今日初めてです。今まで市原市には無かった施設で、新しくて楽しくて素晴らしいです。無料なのもありがたいです。雨の日もベストですね」と、保育士と遊ぶ子どもたちを見て自身も楽しそうだ。

ちびっこプラザ受付での女性スタッフ。子どもの預かりや見守り、事務を担う

 藤田館長は「子育て支援施設として子どもの体験の機会を豊富に揃えています。お父さん、お母さんに、ここで一息ついてほしい。そしてまた子育てに専念してほしい。保護者にとって快適で、お子さんと楽しめる、そのために少しでもサポートができれば…。自分も4歳の子どもの父親なので育児の大変さ、親の気持ちがわかります。真夏も真冬も毎日公園に連れて行くのは大変です。屋内でゆっくりしてほしいです」と熱心に話し「ここがどういう所か、認知度を高めていきたい。オープニングイベントに多くの人に来てもらえて嬉しかったです。イベント後、利用者が増えてきていて喜ばしいです。これからもいろいろなイベントを開催していきますが、まずはここを知るきっかけにしていただき、その後、常時利用してほしい。情報誌やSNSなど,広報に力を入れていきたいです」と今後の抱負を語った。

子育て世代へエール

テーブル席で飲食OKのエントランスホール。宿題やボードゲームもできる

 4月13日、オープニングイベントに先がけて行われたセレモニーでは、「心身共にリフレッシュできる子育て支援を目指します」と小出市長。「寄り添う気持ちを大切に市民と一緒に施設をつくりあげていきたい」と指定管理者ヤオキン商事株式会社の伊藤治光代表取締役。「館が完成したことで子育て世代の不安が解消され、子の成長に寄与することを願っている」と菊地洋己市原市議会議長。「子どもが安全であって初めて大人はほっとできる。みんなが主役の館であってほしい」とweほーるの愛称考案者の品田実乃梨さんらが、館と子育て世代にエールを送った。

 同館には勤務のため市や近郊に移住した人、母親向けの番組ばかり見て研究している20代独身者、一度会った人の顔や名前を覚える特技を来館者とのコミュニケーションに活かしている人、中学生のころから公共施設で働くことに憧れていた人、教育関係の経験を活かしたい人など様々なスタッフがいるが、「親子で楽しめる、ママとパパにリラックスしてもらえる場所にしたい」という共通の思いで館の運営にあたっている。

建物外観。旧勤労会館からいちはら子ども未来館へリニューアル

 行政機関も設置され、2階のネウボラセンターでは母子保健について、発達支援センター地域支援室では療育相談など対応している。市原ワークプラザも併設され、子育てをしながら就職を目指す方をサポートするマザーズコーナーがある。6月からは館内施設の貸し出しが始まる。楽しく便利ないちはら子ども未来館、ぜひ活用を。

 

問合せ:いちはら子ども未来館 Tel.0436・25・0125

 

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