つるでかごを作ろう
- 2013/2/8
- 外房版

つるでかごを作ろう
1月26日に千葉県いすみ環境と文化のさとセンターで『つるでかごを作ろう』が行われ、晴天の寒空の下、18名が参加した。まずは3つの班に分かれ、それぞれをスタッフが先導してつる取りに。「成長しすぎると他の植物にからみつき枯らせてしまうので、つるを切ることが森の整備にもつながる」スタッフからの説明の後、センター裏の細い林道に入る班の後に続いた。手が届きやすいところにつるはなかなか見つからない。やっと見つけたつるは池に突き出した枝に巻きついている。男性スタッフが池に落ちないように気をつけながら、長い竹の先にハサミがついた道具でつるをほどきながらカットしていき、参加者がそれを引っ張る。かなり大変な作業だ。「全然お役に立てないわ」と苦笑いする女性参加者。土手に取りに行った班の女性は「細いものが簡単に取れましたよ」と答えた。「つるを取るところから始めるから面白いんですよ」とスタッフ。
午後からは、いすみ市在住の農家、尾形信保さんを講師にセンターの庭でかご編み。取ってきたのは主にフジ、クズ、アケビのつるだ。アケビのつるは強く、曲げても折れにくいので使いやすい。太めのたて芯を十文字に置き、細いつるで固定する。そして中くらいのつるでたて芯の間を上下交互に編んでいく。足で押さえたり抱え込んだりしながらきつく締めていく。困ったときには数人いるスタッフが心強い味方。たて芯の端をとなりの穴に差し込み、持ち手をつけると風情のあるつるかごの出来上がり。寒さも忘れてもくもくと作業に取り組む参加者たち。初めての人も、自然教室などで自ら教えるために参加した人も、味のある自分だけの作品を手に満足した様子で帰っていった。
問合せ 千葉県いすみ環境と文化のさとセンター
TEL 0470・86・5251