つるでかごを作ろう

つるでかごを作ろう

1月26日に千葉県いすみ環境と文化のさとセンターで『つるでかごを作ろう』が行われ、晴天の寒空の下、18名が参加した。まずは3つの班に分かれ、それぞれをスタッフが先導してつる取りに。「成長しすぎると他の植物にからみつき枯らせてしまうので、つるを切ることが森の整備にもつながる」スタッフからの説明の後、センター裏の細い林道に入る班の後に続いた。手が届きやすいところにつるはなかなか見つからない。やっと見つけたつるは池に突き出した枝に巻きついている。男性スタッフが池に落ちないように気をつけながら、長い竹の先にハサミがついた道具でつるをほどきながらカットしていき、参加者がそれを引っ張る。かなり大変な作業だ。「全然お役に立てないわ」と苦笑いする女性参加者。土手に取りに行った班の女性は「細いものが簡単に取れましたよ」と答えた。「つるを取るところから始めるから面白いんですよ」とスタッフ。
午後からは、いすみ市在住の農家、尾形信保さんを講師にセンターの庭でかご編み。取ってきたのは主にフジ、クズ、アケビのつるだ。アケビのつるは強く、曲げても折れにくいので使いやすい。太めのたて芯を十文字に置き、細いつるで固定する。そして中くらいのつるでたて芯の間を上下交互に編んでいく。足で押さえたり抱え込んだりしながらきつく締めていく。困ったときには数人いるスタッフが心強い味方。たて芯の端をとなりの穴に差し込み、持ち手をつけると風情のあるつるかごの出来上がり。寒さも忘れてもくもくと作業に取り組む参加者たち。初めての人も、自然教室などで自ら教えるために参加した人も、味のある自分だけの作品を手に満足した様子で帰っていった。
問合せ 千葉県いすみ環境と文化のさとセンター
TEL 0470・86・5251

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ

今週のシティライフ掲載記事

  1. 【写真】第1展示室  人々の暮らしを様々な面で支えている人工衛星。ロケットで打ち上げられた人工衛星は地球の周回軌道に投入さ…
  2. 【写真】教室の講師と子どもたち  JR浜野駅前と五井駅前でダンススタジオを経営する堀切徳彦さんは、ダンス仲間にはNALUの…
  3.  市原市不入の市原湖畔美術館にて、企画展『レイクサイドスペシフィック!─夏休みの美術館観察』が7月20日(土)に開幕する。同館は1995年竣…
  4. 【写真】長沼結子さん(中央)と信啓さん(右) 『ちょうなん西小カフェ』は、長生郡長南町の100年以上続いた小学校の廃校をリ…
  5.  沢沿いを歩いていたら、枯れ木にイヌセンボンタケがびっしりと出ていました。傘の大きさは1センチほどの小さなキノコです。イヌと名の付くものは人…
  6. 『道の駅グリーンファーム館山』は、館山市が掲げる地域振興策『食のまちづくり』の拠点施設として今年2月にオープン。温暖な気候と豊かな自然に恵…
  7.  睦沢町在住の風景写真家・清野彰さん写真展『自然の彩り&アートの世界』が、7月16日(火)~31日(水)、つるまい美術館(市原市鶴舞)にて開…
  8.  子育て中の悩みは尽きないものですが、漠然と考えている悩みでも、種類別にしてみると頭の整理ができて、少し楽になるかもしれません。まずは、悩み…
  9. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1. 【写真】第1展示室  人々の暮らしを様々な面で支えている人工衛星。ロケットで打ち上げられた人工衛星は地球の周回軌道に投入さ…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る