今年も御田植祭で豊作を願う

 4月29日(祝)、長生郡一宮町にある玉前神社で『平成27年度 御田植祭』が行われ、地域の人々を含めて盛大な盛り上がりを見せた。神社権禰宜の大崎隆史さんは、「御田植祭は、恐らく神社創建の頃より行われていると思われます。神饌田で田舞や田植えをする早乙女と呼ばれる少女たちは、神社の御祭禮で巫女舞を奉仕する一宮在住の小中学生の舞女より選出されます」と説明する。
 永禄年間の戦火により、創建年代は不明とされる同神社だが、他文献などから少なくとも1200年は経過しているとされる。『御田植祭』は、かねてよりその年の豊年満作を願って祝われる行事。9時半から御神前にて報告祭として出発式を行い、神社境内の神楽殿で少女たちが舞う。
 祭りに訪れた人々はカメラを手に、「彼女達の可愛らしさが際立っていますね」と笑顔を見せる。その後神社から約3キロ離れた神饌田へ神職や装束をまとった早乙女の少女たちが練り歩く際には、地域の人が行列のあとに続く姿も見られた。3キロという距離は到着するまでに約30分かかったが、ゆったりと雅楽を聞きながら歩いたからか疲れを見せるような人もいない。「天気がいいので、雅楽がさらに気持ちよく聞こえます」と話す男性は、神饌田に到着してから汗ばむ額を拭いていた。
 10時過ぎから行われた祭典では、早乙女たちの田舞奉納に続き、実際に田植えを行う御田植神事が行われ、福餅の頒布も行われた。「地元では毎年行われる大切な行事なので、今年も無事見ることができて嬉しかったです」と先の男性も笑顔を見せていた。

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