昭和の暮らしを振り返って

昭和の暮らしを振り返って
祖父母から孫へ、親から子へ~家族の歴史と重ねてみては

 梅や桜の花見で有名な袖ケ浦公園内の袖ケ浦市郷土博物館で、4月7日(日)まで『昭和のくらし 衣・食・住そして遊び』が開催されている。
「市民学芸員による企画展の開催で、市民学芸員としての充実感を高め、市民と協働で博物館活動を行い、博物館のパワーアップを目指したい」という目的で毎年行われている。60代から70代の市民学芸員が多いことから今回の企画が生まれたそうだが、平成の時代になり25年目、ここ数年、ドラマや映画で昭和を舞台にした物語が大人気。山田常雄館長は「昭和の時代を知っている方は懐かしく思い出していただき、知らない世代の方はこの企画を通じて理解していただくと同時に、その時代の精神的な豊かさに触れ、現在の生活様式を振り返るきっかけになったら」と語る。
 まず最初の展示スペースでは、市民学芸員手作りのジオラマで、昭和30年から40年の家族が食事をしたり団らんの場だった茶の間を再現。4畳半の畳の部屋にちゃぶ台が置かれ、その上に並ぶお総菜も市民学芸員が作ったレプリカ。箪笥やテレビ、ラジオや柱時計、電話…。更に隣の棚には、当時の道具も展示されており興味深い。昭和の生まれでも年代によっては「何だ?これは」と分からないものもあるかもしれない。2世代、3世代で見学に行けば尚のこと会話も弾むことだろう。
 次の展示スペースでは「遊び」を紹介。竹や空き缶で作った素朴な季節の遊びから高度成長期のプラスチック遊具の展示と、地元昭和中学の生徒が描いたイラストや来館者へのアンケート結果の発表も。
 そしてメイン会場では、衣食住に加え遊びの一部も展示。当時流行った洋服や着物、レコードや小物など市民学芸委員の皆さんが選びに選んだもの。学芸員の稲葉理恵さんは「物を最後まで大事に使っていた時代がうかがい知れます。市民学芸員の方が出品してくれた蓄音機を出して演奏会をやろうという話しもでています」と話す。食のコーナーでは、袖ケ浦の人々が日常どんなものを食べていたか、給食の今昔にも献立を紹介して展示。
 更に期間中、昭和の暮らしをテーマにトークイベントやミニ凧作り、輪ゴム鉄砲、ベーゴマ、フラフープ遊びの体験コーナーも実施。詳細は同館へ問い合わせを。是非、家族でお出かけを。
問合せ 袖ケ浦市郷土博物館
TEL 0438・63・0811
入館無料。開館時間9~17時、休館日(月)・3月20日(祝)

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